星野之宣さんのSFマンガ「2001夜物語」を、映画「ピンポン」やフルCGアニメ「アップルシード」の曽利文彦監督がCGアニメ化した「TO(トゥー)」のDVDが2日から、先行レンタルされる。
「2001夜物語」は、星野さんが84~86年に「月刊スーパーアクション」(双葉社)で連載したSFマンガ。「超空間航行(ハイパースペース)」が実用化された近未来、新たな楽園を求めて宇宙へと旅立った人類が遭遇するさまざまなドラマを描いた。テロリストや国家間の対立などが描かれるハードな内容と、高い画力で人気を集め、単行本(全3巻)は100万部を発行、英語や中国語など5カ国語に翻訳されている。
学生時代、原作に感動したという曽利監督が「星野先生が描かれたすばらしいビジュアルを、そのまま動かしてみたい」と、映像化を決意。「今の若い人にもアピールができ、広がりを持たせられるタイトルに」として、タイトルを「TO SPACE」に変更し、その後、「SPACE」と限定しない「TO」にしたという。
今回映像化されるのは、宇宙ステーション「ミッドナイトバズーカ」を舞台に、15年ぶりの再会を果たした同ステーションの艦長・ダンと、輸送船の船長・マリアが、武装テロリストとの戦いに身を投じる「楕円軌道」と、対立するコロニーに属しながら互いに引かれ合う研究員のイオンとアリーナのドラマを描いた「共生惑星」の2作品。「楕円軌道」では「攻殻機動隊」の大塚明夫さんと「鋼の錬金術師」の朴ロ美さんを起用。「共生惑星」には「コードギアス」の福山潤さんと「涼宮ハルヒの憂鬱」の平野綾さんが出演する。
映像は、モーションキャプチャーを駆使した3Dアニメで、本物の人間と見間違うほどのクオリティー。むしろ、リアルになりすぎないようにした場面もあったという。曽利監督の「アップルシード」や「ベクシル」を担当したスタッフが数多く在籍する「OXYBOT」が世界トップクラスの映像に仕上げている。
12月18日には両作品のディレクターズカット版がDVDとブルーレイディスクで発売される。【立山夏行】
2009年10月1日