みなさん、こんにちは! 「大人の音楽の時間」講師の広瀬香美です。今週も楽しく音楽のお勉強をしましょうね。どうぞよろしくお願いいたします。
みなさんは、音楽用語で「アカペラ」という言葉を聞いたことがあると思います。「アカペラ」とは、無伴奏で歌うことを指します。だから、「アカペラの曲」は、「楽器の音は入らず、歌声だけで構成されている曲」になります。
また、「アカペラ・グループ」は、無伴奏で合唱する音楽グループです。日本のミュージシャンの中では、山下達郎さんが「一人アカペラ音楽家」として有名です。特に彼のアカペラアルバム「ON THE STREET CORNER」などは名作です。
このように、広く私たちに愛され親しまれている「アカペラ」音楽ですが、一体どのようにして制作するのでしょうか。みなさん、見当つきますか(微笑)? 想像できない方が多いのではないでしょうか。そこで今回は、私の「アカペラ」音楽制作過程をみなさんに一緒に体験してもらおうと思います。
これから私が実際に「アカペラ曲」を作っていきますので、「へぇ~~~」「な~るほどぉ~」と、楽しみながら読み進めてくださいね。さてどんな「アカペラ」音楽が完成するでしょうか。
それでは早速始めていきましょう。
まずは、「大人の音楽の時間」のテーマソングを作曲しました! 早速、楽譜に描いてみましたよ! これから、この曲をアカペラに仕上げていきます。
早速、楽譜通りに録音していきましょう。
まずは、「赤い色のメロディー」から歌います。何色のメロディーから歌い始めても同じです。通常私は、一番低い方から順番に録音していくことが多いです。それでは、音源1の「赤い色のメロディー」を聴いてみてくださいね。
さあさあここからが、難儀&根気のいる作業です。なぜならばこれから、この「赤い色のメロディー」を、あと3回、合計4回も同じ音を同じように重ね歌う作業を行うからです。ペンキ塗り等でもあるでしょう。同じ色を何度か重ねて行く、あの重ね塗りの作業です。色を重ねれば重ねるほどつや、光沢が出てきて深みが増しますよね。
アカペラ曲制作においても同じことが言えます。音を重ねれば重ねるほど、味わい深い響きになっていきます。ですからこの作業過程こそがとっても大事で、仕上がりを美しいものにするためにも丁寧に行います。先ほどの「赤い色のメロディー」に、もう一度重ねて同じように歌ってみますね。音源2を聞いてください。音源1との違いを確かめてみてください。
いかがでしたでしょうか? 2回重ねて歌いましたので、太くしっかりとした響きに聞こえたでしょう? さらにこれをあと2回重ねて、合計4回も重なった「赤い色のメロディー」完成させようと思います。音源2よりもさらに響きの良い、太い声質になっていますよ。その辺を特に、確かめてくださいね。音源3です。
ちなみに今回、失敗作も作ってみましたよ! ピシッと奇麗に重ねて歌わなかった場合、このように気持ちの悪~い「赤い色のメロディー」になってしまいます。失敗作を笑って聞いて見てくださいね(微笑)。
みなさん、いかがでしたでしょうか。このようにアカペラ楽曲の制作には、気力と根気と機嫌良く~が、不可欠なのです。と言うことで、残念ですが今回はここまでです。赤い音を重ねたところで今回は終わってしまいました。
来週こそ、「大人の音楽の時間」テーマソングのアカペラを完成させますよ! こうご期待!
来週までの間、私が最近カバーアルバムで制作した「アカペラソング」を聞いて待っていてくださいね。今日の「大人の音楽の時間」のテーマソング制作では4回重ねましたが、これから聞いていただく曲では、なんと8回重ねて制作しております(微笑)。この一曲を完成させるのに、丸一日の徹夜作業でした。
それではアルバム「DORAMA Songs」より、チャゲ&飛鳥さんの楽曲のカバーで、「YAH YAH YAH」です。どうぞ。
本日1月20日リリースの私のニューアルバム「DRAMA Songs」は90年代の冬のドラマ主題歌をアコースティックアレンジしたカバーアルバムです。
先ほど紹介した「YAH YAH YAH」をはじめ、アカペラの音源も収録しています! また、「名もなき詩」ではピアノ以外の楽器を一切使わずに、壁や床をたたくことで、ドラムの代わりにするなど、趣向を凝らした作りとなっております!
テレビドラマ全盛のころ、オリコンチャートをにぎわせた、あの名曲たちの新たな魅力がたくさん発見できると思います! どうぞご堪能ください!
【収録曲】
1「空も飛べるはず」(スピッツ)96年:フジテレビ系「白線流し」主題歌
2「悲しみは雪のように」(浜田省吾)92年:フジテレビ系「愛という名のもとに」主題歌
3「ラブ・ストーリーは突然に」(小田和正)91年:フジテレビ系「東京ラブストーリー」主題歌
4「Time goes by」(Every Little Thing)98年:フジテレビ系「甘い結婚」主題歌
5「YAH YAH YAH」(チャゲ&飛鳥)93年:フジテレビ系「振り返れば奴がいる」主題歌
6「今すぐKiss Me」(LINDBERG)90年:フジテレビ系「世界で一番君が好き」主題歌
7「名もなき詩」(Mr.Children)96年:フジテレビ系「ピュア」主題歌
8「CRAZY GONNA CRAZY」(trf)95年:フジテレビ系「我慢できない」主題歌
9「優しい雨」(小泉今日子)93年:TBS系「愛するということ」主題歌
10「OH MY LITTLE GIRL」(尾崎豊)94年:フジテレビ系「この世の果て」主題歌
11「All I Want for Christmas Is You」(マライア・キャリー)94年:フジテレビ系「29歳のクリスマス」主題歌
12「If We Hold On Together」(ダイアナ・ロス)90年:TBS系「想い出にかわるまで」主題歌
2010年1月20日
広瀬香美(ひろせ・こうみ)
92年7月、アルバム「Bingo!」でデビュー。1枚目のシングル「愛があれば大丈夫」から、リリースする曲が次々にヒット。中でも175万枚の大ヒットを記録したシングル「ロマンスの神様」をきっかけに“冬の女王 広瀬香美”が世の中に定着した。さらに、99年に発売した初のベストアルバム「The Best LOVE WINTER」が240万枚の大ヒットを記録した。以降、ドラマやミュージカル、映画の音楽監督やプロデューサーとしても活動の幅を広げている。また、コンサート活動も07年12月から毎年開催。歌とピアノ、アカペラのみで構成されたツアー「香美別邸」では新たな境地を開拓した。
09年7月から、自らのライフスタイルも盛り込んだブログ「心とろける音楽の時間」を公式サイトで開設している。