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同一個夢想:ひとつの夢・北京パラリンピック 車椅子バスケ・香西宏昭選手

車椅子バスケット男子のドイツ戦でボールを手に競り合う香西宏昭選手(左)=国家体育館で8日、小出洋平撮影
車椅子バスケット男子のドイツ戦でボールを手に競り合う香西宏昭選手(左)=国家体育館で8日、小出洋平撮影

 ◇「ガンタンク」が決めた--米国で技術磨き

 【北京・石丸整】車椅子バスケットボールをするため1年前から米国に留学中の香西宏昭選手(20)が逆転のシュートを決めた。「『あいつを抑えないと勝てない』と言われる選手になりたい」。これで予選リーグは1勝1敗。日本が出場した過去9大会で果たせなかったメダル獲得を目指す。

 8日夜の対ドイツ戦。1点ビハインドだった日本は、残り時間1分49秒で香西選手が放ったシュートで逆転。そのまま58対56で勝った。チームメートからは「ガンタンク」と呼ばれる。シュートの決定力から、両肩に大砲を乗せたアニメキャラクターのニックネームだ。

 千葉市出身の香西選手は生まれつき両脚がなく、中学、高校では階段に車椅子専用の昇降機を設置してもらい通学した。

 車椅子バスケとの出会いは、小学6年の時だ。地域の情報紙で知ったクラブチームの体験講座に参加し、「片方の車輪を浮かせたままの姿勢で静止しているのを見てすごいと思った」。チームに所属していた今大会主将の京谷和幸選手(37)に「一緒にやらないか」と誘われ、すぐに通い始めた。

 転機は中学1年の時だ。日本人向け合宿のために来日した米イリノイ州立大学の車椅子バスケットボール部のコーチから「大学生になったらおいで」と言われた。高校1年でクラブチームのレギュラーになると、コーチから「米国に本当に来る気はあるのか」とメールが届いた。

 同大は全米リーグ(12チーム)の優勝常連校。親元や日本を離れる怖さから「行く」とメールを出すまでに1年かかった。高校を卒業し、昨夏に渡米。姉妹校で英語を学びながら同大の練習に参加している。

 ドイツ戦の後、「見えないミスがたくさんあった。留学して1年ではまだ成果は出ない」と話す。予選リーグは11日まで続く。

毎日新聞 2008年9月9日 東京夕刊

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