都市対抗野球第8日の28日、日立市・日立製作所は第3試合で仙台市・七十七銀行と対戦。1点を争う接戦となったが、延長十回、5-3で勝ち、4年ぶりの8強進出を決めた。次は30日の第3試合(午後3時40分開始予定)で、東京都・NTT東日本と横浜市・新日本石油ENEOSの勝者との準々決勝に臨む。【秋田浩平、橘建吾】
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▽3回戦
日立製作所(日立市)
0100101002=5
0000200100=3
七十七銀行(仙台市)
(延長十回)
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「スタンドを染めたオレンジ色で相手をのみ込もう」。後援会長の池田啓さん(52)の呼びかけに、そろいのビブスで外野席まで埋めた約8000人の大応援団が黄色のうちわを振って応える。
大声援を受けた打線は二回、1死一、三塁の好機に、大久保寛之二塁手の遊ゴロの間に先制。勤めを終えて駆け付けた父の善成さん(54)は「最低限のこと」と照れ笑い。
その後、得点圏に走者を進めながら追加点が奪えない嫌なムードの中、先発・伊波孝投手は力投。「いいぞー伊波!」。スタンドの声援を受け打線の援護を待った。
すると五回、2死三塁から指名打者・村山修次選手の適時打で2点目を追加。昨年まで野球部の選手だった職場の先輩、黒羽祐路さん(31)は「これを待ってた」とうちわをたたいた。
同点の七回に再び村山選手の適時打で勝ち越し。応援団長の川崎朝幸さん(44)は「苦しい試合になったが、必ずやってくれる」と声をからした。十回、大久保二塁手の勝ち越し本塁打で試合が決まると、スタンドは大歓声と万歳に包まれた。
○…始球式でバッテリーを務めたのは本間辰弥君(14)と父親の秀和さん(41)=取手市。秀和さんは関東第一高時代に投手として甲子園に2度出場。社会人でもNTT東京(現NTT東日本)の投手として東京ドームを経験した元選手だ。辰弥君も小学校2年から地元の少年野球チームに入り、監督となった秀和さんの指導を受けた。現在は地元のクラブチームで外野を守り、「目標とする野球選手は父」ときっぱり語る。「大勢の人がいて緊張した」と言いながら、マウンドから尊敬する父親に向かって力を込めて投げた球は秀和さんのミットにきっちり収まった。大役を果たした辰弥君は「ストライクが入ってよかった。楽しく投げられた」と笑顔。秀和さんは「こんな大舞台で投げられるなんてうれしい。感動している」と話し、ほおをゆるませた。
毎日新聞 2009年8月29日 地方版