京セラドーム大阪で開催中の社会人野球日本選手権大会第8日の19日、日本通運は第2試合でNTT信越ク(長野)と対戦した。投打がかみ合い、毎回走者を出して終始優位に試合を進め、8-0で快勝した。ベスト8進出は2年ぶり。準々決勝は20日第4試合(午後6時開始予定)で、日産自動車(神奈川)と対戦する。
▽第2試合
日本通運
302003000=8
000000000=0
NTT信越ク(北信越・長野)
一回2死満塁から、小甲和俊選手が放った打球は左中間へ。いきなり3点を先取する展開に、スタンドでは「いいぞ!」「その調子!」と声援が飛び交った。特設ステージ上で肩を組む応援団の掛け声に合わせ、黄色のスティックを打ち鳴らす。日本通運和歌山支店の久保亜弓さん(25)は「興奮しました」と白い歯を見せた。
その後2点を加え、迎えた六回。先頭の井上晴夫選手が左越えの二塁打で出て、チャンスを作る。四球と盗塁成功で1死一、三塁から、榎篤久選手が犠飛で1点を追加。更に小甲選手が2ランを放つ。スタンドは大いに盛り上がり、応援歌を高らかに歌い上げた。応援団の田辺亜紀人さん(22)は「いいタイミングで点を取ってくれて、応援にも熱が入ります」。
3人目の中沢宏充投手は、九回最後の打者を二ゴロに打ち取り、零封した。榎選手の父馨さん(52)は、「この調子なら、優勝間違いない」と、声を弾ませた。【久保玲、伊澤拓也】
投打がかみ合った。12安打で8得点と効率良い攻撃ができた。相手は左打者が多く、先発の牧田は相性がどうかと思ったが、しっかり試合をつくってくれた。終始うちのペースだった。
打線をつなぐことができ、相手に流れを与えなかった。バットは良く振れているし、チーム状態は最高。牧田は自分のペースで投げられていた。これからも一戦ずつ、思い切り戦うだけです。
日本選手権が初めての全国大会スタメン出場だ。「打撃が抜群に良い」と、神長英一監督が起用を決めた。16日のOBC高島戦では、初戦突破に貢献する4打数2安打の活躍。2回戦も三、四回に安打、六回には犠飛で貴重な追加点を奪う活躍をみせ、ルーキーながらチームの快進撃の一端を担った。
岩手県花巻市の富士大出身。入社後、打撃力を更に向上させようと、監督と相談し、打撃フォームを変えた。学生時代よりもバットを楽に構え、より多くの球種に対応できるようになった。
「打つにしろ、守るにしろ、すべての面で勉強になるチーム」という。活気のある雰囲気が、自分に合っているとも。
チームは見事8強入りを果たした。しかし、まだまだ満足はしていない。94年を最後に遠ざかっている優勝まで、最善を尽くすつもりだ。【久保玲】
毎日新聞 2009年11月20日 地方版