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山形中央、名護に惜敗 後半、追撃の粘りも /山形

 ◇ボール回り一時同点

 第89回全国高校ラグビーフットボール大会(毎日新聞社など主催)が27日、東大阪市の近鉄花園ラグビー場で開幕した。県代表の山形中央は1回戦で名護(沖縄)と対戦。前半リードを許す苦しい展開の中、後半は一時同点に追いつき、試合終了間際も追いすがったが17-19で惜しくも敗れた。5年ぶりの初戦突破はならなかった。【鈴木健太】

 後半ロスタイム、2点差に迫るトライを決めたスタンドオフの佐々木啓太選手(3年)がゴールキックを放つ。決まれば同点--。だが「絶対決めなければと思い、焦ってしまった」。ボールはゴールポストの左に外れノーサイド。フィフティーンは天を仰いだ。

 山形中央は前半、動きが硬かった。後藤佳介主将(3年)は「みんな緊張していた」と話す。4分、トライとゴールで名護に先制され、続く11分にも2本目のトライを奪われた。28分、相手ゴール10メートルの左ラインアウトからモールで押し込み、フッカーの奥山理文選手(3年)がトライを返したがゴールはならず、5-12で前半を折り返した。

 「とにかくボールを回せ。こんなラグビーをしにきたんじゃない」。松本栄監督が一喝すると、目が覚めたのか選手の動きが良くなった。後半12分、右ウイングの渡部一誠選手(2年)が左サイドを駆け上がりトライ。ゴールも決まり同点に。24分、名護のトライが決まり再びリードを許す。29分、佐々木選手(3年)が執念のトライで2点差としたがゴールキックが外れた。佐々木選手は「最高の仲間たちとラグビーができて良かったです」と涙をこぼした。

 ◇選手動き序盤硬く--山形中央・松本栄監督

 選手の動きが序盤硬かった。後半はボールが回り始め、本来の力が出た。最後のキックは仕方がない。名護は接触プレーの姿勢が低く速い。小さい体のチームがどう戦えば良いか勉強になった。

 ◇大親友に助けられ成長--山形中央・後藤佳介主将=ナンバー8(3年)

 山形一中時代は野球部に所属し、エースで4番。3年の10月、同級生でラグビー部のフルバック杉山栄輝選手(3年)に誘われ、練習試合を見に行った。杉山選手は幼稚園時代からの大親友。「体がバチバチ当たる姿がかっこ良く見えた」。高校ではラグビー部に入ろうと決意した。

 今年、主将を任されたが、もともと人に強く言えない性格。ミーティング中に無駄話をしたり、ボールで遊んだりしている部員を注意できなかった。チームはなかなかまとまらなかった。

 8月の長野・菅平合宿直後のこと。火曜日のウエートトレーニングに2年生が14人中1人しかこなかった。約半数はずる休み。しかれない自分の代わりに杉山選手が「お前ら気が抜け過ぎなんだよ」と声を張り上げた。2年生は翌週に全員丸刈りにしてきた。「栄輝にいつも助けられてきた」

 残り時間1分。7点差を追いかけ、敵陣で必死に体を張った。「モールで勝負するぞ」。仲間に大声で指示を出した姿は成長の証しだ。「勝ちたかったけど、全力を出したのですっきりした。栄輝には誘ってくれてありがとうと言いたい」

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 ▽1回戦

山形中央 反4

 1 0 0 0  5 2 1 0 0 12 17

 T G P D  前 T G P D  後  計

 2 1 0 0 12 1 1 0 0  7 19

名護 反8

毎日新聞 2009年12月28日 地方版

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