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FIA:新会長にトッド氏 F1フェラーリの元チーム代表

F1フェラーリの元チーム代表、ジャン・トッド氏=2006年10月、小座野容斉撮影
F1フェラーリの元チーム代表、ジャン・トッド氏=2006年10月、小座野容斉撮影

 国際自動車連盟(FIA)の新会長にF1フェラーリの元チーム代表、ジャン・トッド氏(63)が選ばれた。23日にパリで行われたFIA会長選で、元世界ラリー選手権王者のアリ・バタネン氏を135票対49票の大差で破り、マックス・モズレー会長の後任に決まった。任期は4年。日本のJAFなど世界132カ国・221の自動車団体が加盟するFIAは、F1や世界ラリー選手権(WRC)といった国際的な四輪モータースポーツ競技の統括機関でもある。新たに巨大組織の長になるトッド氏とは、どんな人物か。

 トッド氏は、1946年生まれのフランス人。ラリーで助手席に乗るコドライバーとしてモータースポーツの世界に入った。WRCで4勝を挙げるなど一流のコドライバーだったが、本当の才能が開花したのは84年に仏プジョーのモータースポーツ部門マネジャーに就任してから。85、86年とWRCの製造者部門を制し、87年からは「ダカール・ラリー」を4連覇。丸顔で小柄なトッド氏は「砂漠のナポレオン」と呼ばれた。

 92、93年には「ルマン24時間レース」を連覇し、93年、フェラーリのF1部門に移籍。ミヒャエル・シューマッハー(ドイツ)を招へいするなど、低迷していたチームの立て直しに取り組み、99年から製造者部門を6連覇、00年からドライバー部門を5連覇(シューマッハー)と黄金時代を築き上げた。私生活では昨年、香港の女優で007映画にも出演したミシェル・ヨーさん(47)と結婚した。

 スカウティングを含めた組織作りの巧みさ、長期的展望を立てる計画性、そして他チームなどとのあつれきも辞さない強固な意志を持ち、まさに「常勝将軍」といえるトッド氏。しかし現在のFIAは難問が山積だ。特に最大の収入源のF1は、昨年のシンガポールGPにおける偽装事故事件や、世界的不況によるホンダ、BMWの撤退など、不祥事や懸案が尽きない。会長就任にあたり、「私は適材適所の強力なチームを作ることで、ずっと成功を収めてきた」と語ったトッド氏。卓越したリーダーシップを、会長職でも発揮できるかに注目だ。【神保忠弘】

毎日新聞 2009年10月27日 10時58分(最終更新 10月27日 15時20分)

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