福島第1原発:川内村で試験作付け ボランティアら田植え

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青空の下、ボランティアで田植え作業をする参加者たち=福島県川内村で2012年5月13日午前9時45分、山本晋撮影

 東京電力福島第1原発事故で昨年、政府がコメの作付けを全域で制限した福島県川内村で13日、試験田への作付けが始まった。村商工会などが呼びかけ、首都圏から訪れた家族連れのボランティアら約50人が泥に足をとられながら、昔ながらの手植えを楽しんだ。

 今年も村は独自判断で作付けを自粛。試験栽培の結果を踏まえて来年以降の本格的な作付け再開を目指す。試験ほ場で計30枚の水田に10アールずつ順次作付けし、放射性物質を吸着する鉱物の散布量や耕す深さを変えて栽培。収穫後のコメは流通させず放射性セシウムを検出するかを調べる。

 神奈川県藤沢市の大学4年生、小宮明子さん(22)は「風評被害が広まる中、現地で自分の目で見て、安全を信じたい。前を向いて頑張る人を応援したい」と話した。昨年も作付けを行ったコメ農家、秋元美誉(よしたか)さん(69)は「試験田でも農業再生の第一歩。すぐ売れなくても、地道に消費者に理解される活動を続けたい」と語った。【深津誠】

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