国境画定:露・ウクライナで合意 島巡り長年対立

2012年07月13日

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ロシア・ウクライナ両国が基本合意した国境線の位置(推定)

 【モスクワ田中洋之】ロシアのプーチン大統領とウクライナのヤヌコビッチ大統領は12日、ウクライナ南部ヤルタで会談し、長年未解決だったアゾフ海とケルチ海峡の国境画定で基本合意した。ロシア通信によると、両国が領有権を争ってきた同海峡のトゥズラ島をウクライナ領とする一方、ロシアが海峡の船舶航行権を得る形で妥協したという。

 ロシアとウクライナは1991年のソ連崩壊後、ケルチ海峡に浮かぶ無人のトゥズラ島の領有権をめぐり対立。ウクライナが島とウクライナ側海岸の間の主要航路を「実効支配」してきたのに対し、03年にロシアが本土側から島につながる堤防を建設する動きに出たため緊張が高まった。周辺海域は海上交通の要所で漁業・海底資源が豊富なことから、両国は境界画定に向けて交渉を続けてきた。

 プーチン大統領は会談後の会見で「両国の利益につながる原則的な合意が達成された」と述べ、条約化を急ぐ考えを示した。今回の合意について、モスクワ大学歴史学部のウラソフ副学部長はロシア通信に対し、「両国が一定の譲歩をした結果だ」と指摘した。

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