スケッチ!Sketch:(2)ガザからの応援

2014年03月25日

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「日本」と書かれたTシャツを着て、たこを揚げる女子中学生ら=パレスチナ自治区ガザ地区で2014年3月11日、大治朋子撮影

 3月25日付のコラム「発信箱」で、東日本大震災の被災者を励ますためのたこ揚げの話を書きました。今回は、その時の様子を映した動画を掲載しました。

 コラムにも書きましたが、パレスチナ自治区ガザ地区はイスラエルと対立しています。イスラム原理主義組織ハマスが統治していて、イスラエルへの攻撃を繰り返しています。これに対してイスラエルは人や物の動きを規制する封鎖政策を続けています。最近では、エジプトとの間にあった密輸トンネルがほとんど破壊され、ガソリンが不足し、食料の価格も高くなっています。

 最近、ガザでは6時間おきぐらいに停電しています。子供たちは自宅では、電気のつく時間帯以外はなかなか勉強できません。それでも日本の被災者のことを心配してくれています。

 被災者支援のためのたこ揚げが始まったきっかけは、2011年夏にさかのぼります。ガザの子供たちが当時、約1万3000のたこを一斉に揚げ、ギネス世界記録に認定されました。これをニュースで知った兵庫県・淡路島に住む大学講師、奈良昭彦さんが、3月11日に国内外でたこを一斉に揚げるイベントを提唱したそうです。翌12年に各地で始まり、昨年は国内で20カ所以上、海外でもガザなど5カ所で行われました。

 ガザでのたこ揚げは国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)などの主催で、今年はUNRWAの学校に通う地元の子供ら約1000人が参加しました。大変な暮らしをしている子供たちに「励まされる」のはなんだか申し訳なく、しかし彼らの笑顔に、元気をもらっている自分がいました。

 彼らの肉声を、少しでも多くの被災地の方、そして日本の人々にお知らせしたいと思います。

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