人模様:女性の視点で八雲を描く モニク・トゥルンさん

2015年06月15日

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米国の作家、モニク・トゥルンさん=吉富裕倫撮影

 米国の女性ベストセラー作家、モニク・トゥルンさん(47)=写真=は、次作「スイーテスト・フルーツ」(仮題)の取材のため日本を訪れた。ギリシャ出身で、米国で暮らした後に日本へ渡った作家、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の生涯を取り上げる予定だ。

 トゥルンさんは南ベトナムの首都、サイゴン(現ホーチミン)で生まれた。ベトナム戦争の難民として渡米し1980年に米国籍を取得。2003年に出版した「ブック・オブ・ソルト」は日本語を含め13カ国語に翻訳されている。

 そんなトゥルンさんにとって、日本を世界に紹介した八雲は、好奇心に満ちた勇敢な旅人であり、美の探求者だ。と同時に、白人の男性としての特権をあまり自覚していなかったように思える。

 松江市の小泉八雲記念館を訪れ、八雲の日本人妻セツの思い出をたどるなど、八雲を取り巻く女性たちの視点で人物像を描いていく。「八雲の強さと同時に、弱さや欠点も見つめていきたい」と構想を語った。【吉富裕倫】

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