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日航機墜落事故32年 あの子に、会いにいかんと

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  • 御巣鷹の尾根の中腹付近。32年の年月を経て草木が生い茂った急斜面には、犠牲者の銘標が点在する=群馬県上野村で2017年7月28日、喜屋武真之介撮影
    御巣鷹の尾根の中腹付近。32年の年月を経て草木が生い茂った急斜面には、犠牲者の銘標が点在する=群馬県上野村で2017年7月28日、喜屋武真之介撮影
  • 墜落事故当日に東京駅前で撮影された長女尋文(ひろみ)さん(当時24歳)の写真を今も大切に保管している河瀬周治郎さん(83)。現場で発見された尋文さんのカメラは壊れ、フィルムの一部は感光していた。河瀬さんは一緒に慰霊登山を続けてきた妻を5年前に亡くし、その3カ月後には自身のがんが発覚。手術で胆のうや十二指腸などを摘出して奇跡的に一命を取り留めたが、術後は体力に不安を感じ御巣鷹から遠ざかっている。「死ぬ前にもう一度登りたい」=大阪府貝塚市で2017年8月5日、喜屋武真之介撮影
    墜落事故当日に東京駅前で撮影された長女尋文(ひろみ)さん(当時24歳)の写真を今も大切に保管している河瀬周治郎さん(83)。現場で発見された尋文さんのカメラは壊れ、フィルムの一部は感光していた。河瀬さんは一緒に慰霊登山を続けてきた妻を5年前に亡くし、その3カ月後には自身のがんが発覚。手術で胆のうや十二指腸などを摘出して奇跡的に一命を取り留めたが、術後は体力に不安を感じ御巣鷹から遠ざかっている。「死ぬ前にもう一度登りたい」=大阪府貝塚市で2017年8月5日、喜屋武真之介撮影
  • 修繕した銘標を背負い、御巣鷹の尾根を歩く美谷島善昭さん(右)と大島文雄さん。季節の草花をめでながら語り合い、時に銘標に「こんにちは」と声をかけていた=群馬県上野村で2017年7月29日、喜屋武真之介撮影。
    修繕した銘標を背負い、御巣鷹の尾根を歩く美谷島善昭さん(右)と大島文雄さん。季節の草花をめでながら語り合い、時に銘標に「こんにちは」と声をかけていた=群馬県上野村で2017年7月29日、喜屋武真之介撮影。
  • 銘標を背負い、山道を登る美谷島善昭さん(70)=左=と大島文雄さん(73)=群馬県上野村で2017年7月29日、喜屋武真之介撮影
    銘標を背負い、山道を登る美谷島善昭さん(70)=左=と大島文雄さん(73)=群馬県上野村で2017年7月29日、喜屋武真之介撮影
  • 会話しながら自宅の近所を散歩する田淵親吾さん(88)=右=と妻輝子さん(83)。親吾さんは、夏の慰霊登山に向けて体力の衰えを心配した輝子さんに連れ出されるように散歩を始め、今では2人の日課になってる。事故で娘3人を失い、2人で支え合うように生きてきた。「2人で一人前。2人で一つだよ」=兵庫県西宮市で2017年8月6日、喜屋武真之介撮影
    会話しながら自宅の近所を散歩する田淵親吾さん(88)=右=と妻輝子さん(83)。親吾さんは、夏の慰霊登山に向けて体力の衰えを心配した輝子さんに連れ出されるように散歩を始め、今では2人の日課になってる。事故で娘3人を失い、2人で支え合うように生きてきた。「2人で一人前。2人で一つだよ」=兵庫県西宮市で2017年8月6日、喜屋武真之介撮影
  • 8・12連絡会事務局長の美谷島邦子さん(70)宅に保管された墜落事故に関するさまざまな資料が入った大型のプラスチックケース。屋内だけでは収納しきれず、屋上には14個も並ぶ。遺族から送られてきた手紙や裁判関係の書類など貴重なものが多く、美谷島さんは「捨てるに捨てられない」と笑う=東京都大田区で2017年8月5日、喜屋武真之介撮影
    8・12連絡会事務局長の美谷島邦子さん(70)宅に保管された墜落事故に関するさまざまな資料が入った大型のプラスチックケース。屋内だけでは収納しきれず、屋上には14個も並ぶ。遺族から送られてきた手紙や裁判関係の書類など貴重なものが多く、美谷島さんは「捨てるに捨てられない」と笑う=東京都大田区で2017年8月5日、喜屋武真之介撮影
  • 「遺族会発足。うれしい」。8・12連絡会が結成された1985年12月7日の前日、事務局長の美谷島邦子さん(70)が書き残したメモ。「遺族でなければわからない心のうちを話し合いたい。励まし合っていきたい」「小さな力を大きく結集して・・。そうでないとこの事故は忘れられてしまうかも知れない」。遺族同士のゆるやかな連帯を基本方針に、公共輸送機関の安全を求めてきた同会の原点とも言える言葉がつづられていた=東京都大田区で2017年8月5日、喜屋武真之介撮影
    「遺族会発足。うれしい」。8・12連絡会が結成された1985年12月7日の前日、事務局長の美谷島邦子さん(70)が書き残したメモ。「遺族でなければわからない心のうちを話し合いたい。励まし合っていきたい」「小さな力を大きく結集して・・。そうでないとこの事故は忘れられてしまうかも知れない」。遺族同士のゆるやかな連帯を基本方針に、公共輸送機関の安全を求めてきた同会の原点とも言える言葉がつづられていた=東京都大田区で2017年8月5日、喜屋武真之介撮影
  • 自身が代表を務める「いのちを織る会」の学習ツアーで小中学生らと一緒に御巣鷹の尾根を訪れた美谷島邦子さん(2列目右から2人目)。同会は命の大切さや安全な社会の重要性を次世代に伝えるため結成され、夫善昭さん(3列目左から2人目)や大島さん(同右)ら日航関係者の姿もあった=群馬県上野村で2017年7月22日午後1時7分、喜屋武真之介撮影
    自身が代表を務める「いのちを織る会」の学習ツアーで小中学生らと一緒に御巣鷹の尾根を訪れた美谷島邦子さん(2列目右から2人目)。同会は命の大切さや安全な社会の重要性を次世代に伝えるため結成され、夫善昭さん(3列目左から2人目)や大島さん(同右)ら日航関係者の姿もあった=群馬県上野村で2017年7月22日午後1時7分、喜屋武真之介撮影
  • 御巣鷹の尾根により近い登山道が整備され、現在は使われなくなった旧道。落石や倒木などで足元は悪く、土砂崩れを起こしている場所あった=群馬県上野村で2017年7月28日、喜屋武真之介撮影
    御巣鷹の尾根により近い登山道が整備され、現在は使われなくなった旧道。落石や倒木などで足元は悪く、土砂崩れを起こしている場所あった=群馬県上野村で2017年7月28日、喜屋武真之介撮影
  • 御巣鷹の尾根の登山口近くに点在する積み石。犠牲者たちの冥福を祈るために、事故直後から遺族らが作ってきたものだ=群馬県上野村で2017年7月28日、喜屋武真之介撮影
    御巣鷹の尾根の登山口近くに点在する積み石。犠牲者たちの冥福を祈るために、事故直後から遺族らが作ってきたものだ=群馬県上野村で2017年7月28日、喜屋武真之介撮影
  • 御巣鷹の尾根の中腹付近。32年の年月を経て草木が生い茂った急斜面には、犠牲者の銘標が点在する=群馬県上野村で2017年7月28日、喜屋武真之介撮影
  • 墜落事故当日に東京駅前で撮影された長女尋文(ひろみ)さん(当時24歳)の写真を今も大切に保管している河瀬周治郎さん(83)。現場で発見された尋文さんのカメラは壊れ、フィルムの一部は感光していた。河瀬さんは一緒に慰霊登山を続けてきた妻を5年前に亡くし、その3カ月後には自身のがんが発覚。手術で胆のうや十二指腸などを摘出して奇跡的に一命を取り留めたが、術後は体力に不安を感じ御巣鷹から遠ざかっている。「死ぬ前にもう一度登りたい」=大阪府貝塚市で2017年8月5日、喜屋武真之介撮影
  • 修繕した銘標を背負い、御巣鷹の尾根を歩く美谷島善昭さん(右)と大島文雄さん。季節の草花をめでながら語り合い、時に銘標に「こんにちは」と声をかけていた=群馬県上野村で2017年7月29日、喜屋武真之介撮影。
  • 銘標を背負い、山道を登る美谷島善昭さん(70)=左=と大島文雄さん(73)=群馬県上野村で2017年7月29日、喜屋武真之介撮影
  • 会話しながら自宅の近所を散歩する田淵親吾さん(88)=右=と妻輝子さん(83)。親吾さんは、夏の慰霊登山に向けて体力の衰えを心配した輝子さんに連れ出されるように散歩を始め、今では2人の日課になってる。事故で娘3人を失い、2人で支え合うように生きてきた。「2人で一人前。2人で一つだよ」=兵庫県西宮市で2017年8月6日、喜屋武真之介撮影
  • 8・12連絡会事務局長の美谷島邦子さん(70)宅に保管された墜落事故に関するさまざまな資料が入った大型のプラスチックケース。屋内だけでは収納しきれず、屋上には14個も並ぶ。遺族から送られてきた手紙や裁判関係の書類など貴重なものが多く、美谷島さんは「捨てるに捨てられない」と笑う=東京都大田区で2017年8月5日、喜屋武真之介撮影
  • 「遺族会発足。うれしい」。8・12連絡会が結成された1985年12月7日の前日、事務局長の美谷島邦子さん(70)が書き残したメモ。「遺族でなければわからない心のうちを話し合いたい。励まし合っていきたい」「小さな力を大きく結集して・・。そうでないとこの事故は忘れられてしまうかも知れない」。遺族同士のゆるやかな連帯を基本方針に、公共輸送機関の安全を求めてきた同会の原点とも言える言葉がつづられていた=東京都大田区で2017年8月5日、喜屋武真之介撮影
  • 自身が代表を務める「いのちを織る会」の学習ツアーで小中学生らと一緒に御巣鷹の尾根を訪れた美谷島邦子さん(2列目右から2人目)。同会は命の大切さや安全な社会の重要性を次世代に伝えるため結成され、夫善昭さん(3列目左から2人目)や大島さん(同右)ら日航関係者の姿もあった=群馬県上野村で2017年7月22日午後1時7分、喜屋武真之介撮影
  • 御巣鷹の尾根により近い登山道が整備され、現在は使われなくなった旧道。落石や倒木などで足元は悪く、土砂崩れを起こしている場所あった=群馬県上野村で2017年7月28日、喜屋武真之介撮影
  • 御巣鷹の尾根の登山口近くに点在する積み石。犠牲者たちの冥福を祈るために、事故直後から遺族らが作ってきたものだ=群馬県上野村で2017年7月28日、喜屋武真之介撮影

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