
連載
みんなの広場
読者の声でつくる「みんなの広場」。政治や社会、事件など、皆さんの投稿を紹介します。
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気持ちよさ支えるプロの仕事=元団体臨時職員・山本美幸・43
3/2 02:01 383文字(山口県光市) 先日まで臨時職員として働いていた職場で、私はあるスペシャリストたちに出会った。主に廊下やトイレなど共有スペースの清掃を行う清掃員の人たちだ。 初出勤の日、朝8時過ぎに出社しトイレに行った。ゴミ一つ落ちていない個室、そしてピカピカに磨かれた手洗い場が迎えてくれた。朝早い時間だけではな
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二つの見えない敵相手に=無職・今野金哉・72
3/2 02:01 392文字(福島市) 11日はあの忌まわしい東日本大震災と福島第1原発事故からちょうど10年になります。福島県民の約3万数千人が今も県内外で避難生活を余儀なくされ、帰還した人たちも放射線という「見えない敵」と闘っている艱難(かんなん)辛苦は、筆舌に尽くしがたいです。「福島の復興なくして日本の復興なし」という
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夫が髪カットしてくれる=パート・吉村奈々代・63
3/2 02:01 404文字(大阪市大正区) 新型コロナウイルス禍の中、友人との食事や子ども家族との集まりも自粛し、ストレスがたまる日々である。そんな中でちょっとした変化があった。私の髪のカットを夫が担当してくれるようになったのだ。 ある時、コロナで美容院へ行くことをためらう私に夫から「俺がしたろうか」と提案が。夫の五分刈り
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ペン字習って気持ちに変化=団体職員・山口恵美子・59
3/1 02:02 378文字(大阪市北区) 子どもの頃から字を書くのが下手だった。パソコンのおかげで書く機会は減ったものの、日常的に文字を書くことから逃れることはできない。 職場事務所が移転したビルの中にペン字教室があった。少々悩んだ末、体験レッスンを経て月に3回のレッスンを受けるようになった。それから1年3カ月。1時間半の
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ママのワクチン接種、大丈夫=医師・能美なな実・36
3/1 02:02 392文字(北九州市小倉北区) 私は近く新型コロナワクチンを接種する。毎朝一緒に新聞を読む小学1年生の娘は、聞いたことのない「ふくはんのう」や「アレルギー」という言葉に非常に敏感になった。ことあるたびに「ママが打たなきゃいけないの」「ママに何かあったら、わたしはどうしたらいいの」と聞いてくる。 大学病院で他
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大会場での接種へチームを=医師・丸山正隆・80
3/1 02:02 456文字(東京都渋谷区) 新型コロナウイルスのワクチン接種がいよいよ本格化しそうだ。そこで、ワクチン接種のためのチーム作りを提唱したい。 米ファイザー製のワクチンは1本6回分だが、既存の注射器は5回分しかとれず、1回分でも無駄にしないため6回分とれる注射器の調達が急がれている。しかし、もしその時に来た接種
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外部が調べねば不十分=無職・松下清・72
3/1 02:02 439文字(長崎市) 菅義偉首相の長男が勤める放送事業会社側から、総務省幹部ら13人が延べ39回にわたり60万円を超す接待を受けていたと、同省が調査結果を公表した。その回数と金額の多さに驚き、かつあきれたが、これは今回週刊誌が報じなかったら分からなかった問題だろう。 また、長男らと幹部との会食の際の音声デー
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気になる「主人」と「家内」=無職・山田幸夫・72
3/1 02:02 423文字(大阪府阪南市) 東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の会長として森喜朗氏が日本オリンピック委員会の臨時評議員会で行った発言が、女性差別だと問題になったが、女性に対する差別発言は今に始まったことではない。とりわけ政治家の問題発言が記憶に新しい。「最低3人くらい産むように」「産む機械」と発言し
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気迫に満ちた高校生の書=無職・岡山玲子・68
2/28 02:02 468文字(大阪府八尾市) 「書の甲子園」と呼ばれる国際高校生選抜書展。第29回の今回、国内外から応募のあった1万2171点の中から入賞・入選の2098点が21日まで大阪市立美術館で展示され、私も見てきました。新型コロナウイルスの感染拡大という厳しい状況の中で、一人一人の思いが詰まった躍動感あふれる作品ばか
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ネモフィラの開花楽しみ=パート・田中伸子・47
2/28 02:02 372文字(名古屋市中川区) 昨年4月、コロナ禍のため小学校が休みとなった娘と毎日近所を散歩した。その時に魅せられたブルーの花・ネモフィラを、ぜひ育ててみたい、と思い昨秋、ベランダのプランターに種をまいた。 これまでアサガオなどの夏の花しか育てたことがなく、ほぼ初心者の挑戦だ。秋に種をまき、芽が出て花が咲く
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同郷の友との絆、大切に=無職・赤崎茂樹・76
2/28 02:02 436文字(東京都福生市) 東日本大震災から10年。震災で岩手県釜石市の生家はがれきと化し、家族との思い出以外全てを奪われた。高校の同級生も濁流にのまれた。津波に流されず地震にも壊されないものは何か、を問い続けてきた。 生家は、昭和三陸地震(1933年)で被災した祖父と父が元の家とは別の場所に建て、特定郵便
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中学より遠い、先生との距離=高校生・市川裕三・16
2/27 02:01 386文字(岐阜県可児市) 僕が高校生になってから、中学生の時と全く違うなあと感じたのが、先生との距離感でした。 僕の中で、中学校までの先生は生徒と近い存在であり、年が離れている先生とも友達のような接し方ができていたと思います。僕はそういった雰囲気が楽しくて好きでした。しかし高校の先生とはそのような関係には
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手の消毒も習慣づけを=無職・森下和男・68
2/27 02:01 388文字(横浜市鶴見区) ショッピングセンターに行った時、新型コロナウイルス対策で入り口にアルコール消毒液が置かれていたので、いつものように手を消毒して中に入りました。 多くの人が出入りするので気になり様子を見ていると、消毒をしない人が割と多いことに気づきました。消毒しない手で商品を触ったり雑誌を見たりエ
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早春のカットに心明るく=主婦・水野美那子・87
2/27 02:01 406文字(広島県呉市) 21日の本欄のカットは「早春の鼓動」。心がぱーっと明るくなりました。やさしいお日様の下、梅にウグイス、目覚めたモグラ。そしてスイセンが咲き、フキノトウが芽吹いています。まさに春到来を告げる構図で、私も庭に出てみました。 新型コロナウイルスの感染防止のため自粛、自粛と叫ばれ、着ぶくれ
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飢餓の子どもたち忘れまい=非常勤講師・前田裕司・64
2/26 02:01 390文字(北九州市八幡西区) 本紙の世界子ども救援キャンペーン「小さな声・コロナの陰で」を読んだ。私が難民や飢餓、その中で苦しんでいる子どもたちの問題に関心を持つきっかけとなった事件を思い出した。 それは国際的に大きく報道され、支援が呼びかけられたアフリカのビアフラ内戦だ。中学生だった私は、現地の悲惨な飢
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活発な議論否定、竹下氏も=無職・福田純・62
2/26 02:01 377文字(松江市) 島根県の丸山達也知事が臨時の東京オリンピック聖火リレー県実行委員会で、県内の聖火リレーの中止を検討していることを表明した。これに対し、衆院島根2区選出の自民党元総務会長の竹下亘氏が「知事の発言は不用意だ。注意しようと思っています」と述べたと報じられた。いくら自民党の重鎮といえども、言い
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読書で培った諦めない心=主婦・小竿久子・75
2/26 02:01 412文字(東京都北区) 町会の資源回収日の前に、見逃した記事はないかと、たまった新聞を部屋中に広げました。無駄なようで実に楽しい時間です。 1月13日本紙で書店ゼロの街に開店した本屋を紹介した「価値ある本屋にしたい」(東京都内面)に目が留まりました。私の町も書店が少なくなっています。今は活字離れと言われま
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料理で家族楽しませる父=中学生・野田蓮音・15
2/25 02:00 388文字(東京都町田市) 先日、父が夕飯の一品に、羽根付きのギョーザをつくった。見た目や味も文句なしで、父自身も「これは芸術だ」と自画自賛していた。その様子の一部始終を見ていて思ったことがある。私の父は料理が好きだということだ。しかも、一品一品を楽しんでつくっている。 父がこうなったのは、新型コロナウイル
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百人百様の半世紀経て=団体職員・相川光正・67
2/25 02:00 409文字(長崎県長与町) 卒業式の季節が来るたびに、中学3年生の時の教室の情景が浮かんでくる。担任の先生が生徒たちに卒業後の進路希望を聞いたところ、成績優秀な隣の席の女の子が「就職」に手を上げた。まさかと驚くと同時に、進学を断念した彼女の心情に思いを寄せた。 卒業式を終えた後、「蛍の光」が流れる、長崎県島
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透明性高い議論を期待=会社員・石黒裕之・63
2/25 02:00 388文字(神戸市東灘区) 女性蔑視発言で東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の会長を辞任した森喜朗氏の後任が橋本聖子氏に決まった。新たな会長が女性であることは一連の問題の中で象徴的であり、好意的な受け止め方も伝えられる。 確かに森発言の問題点の一つは女性差別であり、五輪憲章にも反し、後任の人選でもそ
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