
歌舞伎ファンの皆さんへ、人気俳優のインタビューや最新ニュース、担当記者による舞台評などをお伝えします。
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歌舞伎 歌舞伎座「秀山祭九月大歌舞伎」 幸四郎、がらりと変化=評・小玉祥子
2023/9/20 13:10 -
歌舞伎 国立劇場「妹背山婦女庭訓」 時蔵が毅然とした風格=評・小玉祥子
2023/9/13 13:20 -
團十郎さん襲名公演PR 九月博多座大歌舞伎 新之助さんと「お練り」 /佐賀
2023/8/28 05:15 -
團十郎さん、新之助さん お練り 九月博多座大歌舞伎 襲名公演PR /福岡
2023/8/28 05:15 -
市川團十郎さん親子「お練り」 博多座襲名披露に先立ち 福岡
2023/8/27 19:56 -
役の履歴書
松永大膳 大悪人「国崩し」の典型=小玉祥子
2023/8/21 13:09 -
歌舞伎 歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」 幸四郎ら見事、長せりふ=評・小玉祥子
2023/8/16 12:59 -
歌舞伎 新作歌舞伎「刀剣乱舞 月刀剣縁桐」 各男士の個性が出る=評・小玉祥子
2023/7/20 13:12
連載
新着記事
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歌舞伎 歌舞伎座「秀山祭九月大歌舞伎」 幸四郎、がらりと変化=評・小玉祥子
2023/9/20 13:10 759文字二世吉右衛門三回忌追善の「秀山祭」。昼夜とも見応えある舞台がそろった。 昼の序幕が「金閣寺」。歌六の大膳は国崩しらしい大きさ、すごみに加えて色気がある。雪姫はダブルキャストで米吉は娘らしさを残しつつも夫直信への思いを出し、児太郎は爪先ねずみからの高揚を鮮やかに示した。勘九郎の東吉は知恵者らしいさっ
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歌舞伎 国立劇場「妹背山婦女庭訓」 時蔵が毅然とした風格=評・小玉祥子
2023/9/13 13:20 736文字王朝物の傑作「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)」(近松半二作、戸部銀作脚本)の9、10月の2カ月に分けた通し上演。9月は前半で、天下を握った蘇我入鹿(坂東亀蔵)に苦しめられる大判事、太宰両家の人々の姿が描かれる。両家は領地争いで対立していた。 序幕が「春日野小松原」。大判事家の子息久我之
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團十郎さん襲名公演PR 九月博多座大歌舞伎 新之助さんと「お練り」 /佐賀
2023/8/28 05:15 460文字博多座(福岡市博多区)で上演される市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿(だんじゅうろうはくえん)が襲名披露する「九月博多座大歌舞伎」に先立ち、團十郎さん(45)と長男勸玄(かんげん)さん(10)の「お練り」が27日、同区の川端通商店街であり、雨の中、多くの見物客が詰め掛けた。 2人は櫛田神社(同区
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團十郎さん、新之助さん お練り 九月博多座大歌舞伎 襲名公演PR /福岡
2023/8/28 05:15 446文字博多座(福岡市博多区)で上演される市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿(だんじゅうろうはくえん)が襲名披露する「九月博多座大歌舞伎」に先立ち、團十郎さん(45)と長男勸玄(かんげん)さん(10)の「お練り」が27日、同区の川端通商店街であり、雨の中、多くの見物客が詰め掛けた。 2人は櫛田神社(同区
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市川團十郎さん親子「お練り」 博多座襲名披露に先立ち 福岡
2023/8/27 19:56 459文字博多座(福岡市博多区)で上演される市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿(だんじゅうろうはくえん)が襲名披露する「九月博多座大歌舞伎」に先立ち、團十郎さん(45)と長男勸玄(かんげん)さん(10)の「お練り」が27日、同区の川端通商店街であり、雨の中、多くの見物客が詰め掛けた。 2人は櫛田神社(同区
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役の履歴書
松永大膳 大悪人「国崩し」の典型=小玉祥子
2023/8/21 13:09 1038文字天下を狙う大悪人を歌舞伎では「国崩し」と呼ぶ。その典型が「金閣寺(祇園祭礼信仰記)」に登場する松永大膳である。 歌舞伎座の「秀山祭九月大歌舞伎」(9月2~25日)では中村歌六が演じる。 宝暦7(1757)年に人形浄瑠璃で初演。「金閣寺」は全五段の四段目にあたる。 金閣寺に将軍足利義輝の母・慶寿院を
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歌舞伎 歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」 幸四郎ら見事、長せりふ=評・小玉祥子
2023/8/16 12:59 741文字1部の最初が「次郎長外伝 裸道中」(谷屋充作、大場正昭演出)。貧乏博徒の勝五郎(獅童)、みき(七之助)夫婦の家に逃亡中の清水次郎長(弥十郎)、女房お蝶(高麗蔵)と子分たちが逗留(とうりゅう)する。次郎長の恩義に報いようと見えを張る勝五郎とあきれつつも夫を助けるみき。獅童と七之助の会話が弾んで人柄が
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歌舞伎 新作歌舞伎「刀剣乱舞 月刀剣縁桐」 各男士の個性が出る=評・小玉祥子
2023/7/20 13:12 773文字◆新作歌舞伎「刀剣乱舞 月(つきの)刀剣(つるぎ)縁桐(えにしのきりのは)」 人気ゲーム「刀剣乱舞ONLINE」を素材にした刀剣男士が活躍する新作歌舞伎。松岡亮脚本、尾上菊之丞・尾上松也演出。 室町幕府十三代将軍・足利義輝(尾上右近)殺害以前に、松永弾正(梅玉)を暗殺して歴史改変をはかる陰謀に、名
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11月「平成中村座小倉城公演」 勘九郎さん「小倉ゆかりの演目で」 旦過火災受けイベント予定 /福岡
2023/7/20 05:15 518文字◇「応援してくれた皆様へ恩返し」 江戸時代の芝居小屋の雰囲気を味わえる歌舞伎「平成中村座小倉城公演」(博多座主催)が11月に小倉北区で開催されるのを前に、出演者の中村勘九郎さんが北九州市内で開かれた合同取材会に参加し「小倉ゆかりの演目を取りそろえた。皆さんに『楽しかった』と帰ってもらえるような作品
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中村勘九郎さん「小倉ゆかりの演目そろえた」 北九州で意気込み
2023/7/19 18:55 498文字江戸時代の芝居小屋の雰囲気を味わえる歌舞伎「平成中村座小倉城公演」(博多座主催)が11月に北九州市小倉北区で開催されるのを前に、出演者の中村勘九郎さんが市内で開かれた合同取材会に参加し「小倉ゆかりの演目を取りそろえた。皆さんに『楽しかった』と帰ってもらえるような作品にしたい」と意気込みを語った。
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歌舞伎 大阪松竹座「七月大歌舞伎」 仁左衛門、心の起伏を表現=評・畑律江
2023/7/19 13:07 792文字浪花の夏を彩る七月大歌舞伎は、大阪松竹座開場100周年記念。 昼は曽我兄弟の敵討ちが素材の「吉例寿曽我(きちれいことぶきそが)」で開幕。近江小藤太(隼人)と八幡三郎(虎之介)が石段上で切り結び、力強い五郎(染五郎)と柔和な十郎(千之助)が敵の工藤祐経(彌十郎)と対面する。若い配役が清新だ。続いて「
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歌舞伎 歌舞伎座「七月大歌舞伎」 中車が立ち廻り、宙乗り=評・小玉祥子
2023/7/13 13:06 779文字昼が「菊宴月白浪(きくのえんつきのしらなみ)」(四世鶴屋南北作、奈河彰輔脚本、猿翁脚本・演出、石川耕士脚本・演出、藤間勘十郎演出)の通し。「仮名手本忠臣蔵」の後日談で、敵討ちから1年後の塩谷・高野両家再興をめぐる騒動。 斧九郎兵衛(浅野和之)、定九郎(中車)親子が実は忠臣というのがミソ。定九郎は塩
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待ってました! 平成中村座 4年ぶり小倉城公演 11月1日から 市制60周年事業の一環 /福岡
2023/7/1 05:17 662文字◇「北九州を元気に」 勘九郎と七之助の思い実現 江戸時代の芝居小屋の雰囲気を味わえる歌舞伎「平成中村座小倉城公演」(博多座主催)が11月、小倉北区の勝山公園に特設劇場を設け開催される。九州での開催は2019年の小倉公演以来、4年ぶり2回目。北九州市制60周年事業の一環として、市は「まちの活性化につ
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役の履歴書
平維盛 平家の優美な御曹司=小玉祥子
2023/6/19 13:00 1060文字平維盛は清盛の長男である重盛の嫡男。容姿端麗であったらしく、同時代を生き、高倉天皇の中宮・建礼門院(平徳子)に仕えた右京大夫の歌集「建礼門院右京大夫集」に、後白河法皇の50歳の祝いの席で舞楽「青海波」を舞う姿が、「源氏物語」の光源氏を思わせるようであった、と描写される。同様の記述は「平家公達(きん
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新作歌舞伎「刀剣乱舞」 注目の若手がずらり
2023/6/13 13:07 626文字若い女性たちの間で刀剣ブームを巻き起こした人気ゲームの世界が、歌舞伎の舞台でよみがえる。新作歌舞伎「刀剣乱舞 月(つきの)刀剣(つるぎ)縁桐(えにしのきりのは)」が7月2~27日、東京・新橋演舞場で上演される。尾上松也、尾上右近、中村鷹之資、中村莟玉という今、注目の若手がずらりと「刀剣男子」にふん
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歌舞伎 歌舞伎座「六月大歌舞伎」 仁左衛門の権太が見事=評・小玉祥子
2023/6/12 13:35 767文字昼の最初が「傾城反魂香(けいせいはんごんこう)」(石川耕士監修、猿翁補綴(ほてつ)・演出)の「土佐将監閑居」「浮世又平住家」。初世猿翁型に基づいた演出が新鮮に映り、中車の又平と壱太郎の女房おとくのイキが合う。中車はおとくへの強い信頼を感じさせ、弟弟子の修理之助(團子)に後れを取った悔しさ、師の将監
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歌舞伎 歌舞伎座「團菊祭五月大歌舞伎」 菊之助のタンカ冴え=評・小玉祥子
2023/5/17 13:14 797文字2部制。菊五郎らの子供世代が主軸になっての團菊祭。 昼の序幕が「寿(ことぶき)曽我(そがの)対面(たいめん)」。梅玉の工藤、魁春の大磯の虎を上置きに、松也の五郎が荒事らしい力強さ、尾上右近の十郎が柔らかさを表現した。巳之助の朝比奈の形がいい。 続いて大佛次郎作「若き日の信長」。團十郎の信長は周囲に
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歌舞伎 前進座「五月国立劇場公演」 矢之輔、内面の変化好演=評・小玉祥子
2023/5/15 13:33 715文字劇場建て替え前の最後になる同座恒例の国立劇場公演。 最初が同座で大切に受け継がれてきた「魚屋宗五郎」。河原崎國太郎のおはま以外は全員が初役。「奥庭弁天堂」からの上演で、宗五郎の妹で旗本の磯部主計之介の側室のおつた(玉浦有之祐)が不義の疑いをかけられ手討ちにされた経緯がわかりやすい。松浦海之介の典蔵
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役の履歴書
白子屋お熊 悲劇のヒロインに=小玉祥子
2023/5/15 13:33 1042文字江戸の材木商・白子屋の娘お熊は、享保11(1726)年12月7日に、夫がいるのに手代・忠八と密通した、とのかどで町奉行・大岡越前守忠相の裁きを受け、翌年、市中を引き回しのうえ、獄門(死刑)にされた。 注目を集めたのが、馬に乗せられたお熊の引き回しの姿。白無垢(むく)の下着に黄八丈の小袖を重ね、襟
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歌舞伎 明治座「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」 悩み深い知盛を若々しく=評・小玉祥子
2023/5/11 13:11 762文字二代猿翁(三代猿之助)初演の2作品に当代猿之助が自身の色を加え、新たな命を吹き込んだ。 昼が「不死鳥よ 波濤(はとう)を越えて―平家物語異聞―」(植田紳爾作、藤間勘十郎演出・振り付け、猿之助演出)。壇ノ浦で落命した平知盛(猿之助)が生き延びて金国の楼蘭に渡る、というストーリー。俳優による歌が入る華
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