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青森山田&八学光星監督対談/上 2校出場 「後進県」は変わった /青森

甲子園での健闘を誓い合う青森山田の兜森崇朗監督(左)と八戸学院光星の仲井宗基監督=毎日新聞青森支局で

「99年夏山田8強」は励み/「11、12年光星準V」に感動

 3月20日に阪神甲子園球場で開幕する第88回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)に東北代表として青森山田、八戸学院光星の青森勢2校が史上初めて同時出場する。青森山田の兜森崇朗、八戸学院光星の仲井宗基両監督にセンバツへの意気込みから指導理念に至るまで幅広く語ってもらった。3回に分けて紹介する。(司会は村田隆和・毎日新聞青森支局長)

 −−青森から初めての2校同時出場です。

 兜森 本当に光栄です。青森県の高校野球関係者や私を育ててくれた方々、ライバルでもある光星にもいろいろ教えられ、こういう場に至ったと思っています。一生の野球人生の中で貴重な経験になることは間違いない。光星の野球も学びたいし、山田の選手の成長という面でも重要な大会になります。選手とともに存分に同時出場のセンバツを満喫しながら、充実した時間を過ごしていければと思います。

 仲井 私が八戸に来て23年がたとうとしています。まだまだ「野球後進県」だった青森県が甲子園で結果を残し、東北が全国から見ればそれほど強豪と思われていない時代からは本当に変わったなという実感があります。たった二つしかない東北の枠を青森県の2校が占めるということは23年前には想像もできなかったことです。今後こういう機会が増えるようにしっかり結果で証明しないといけない。結果というのは勝ち負けだけではない。選手には常々、甲子園に出場するチームというのは甲子園で野球をやるチームにふさわしくないとだめだと、また選手個々もそういう人間性でなければならないと話している。甲子園は全国の高校球児にとってあこがれの舞台。そのための地力をつけて挑みたいと思います。また、そういう責任があるのだと感じています。

 −−青森、東北が強くなっていく過程で、大きかった変化は何だと考えますか。

 仲井 いいことか悪いことかの答えはわかりませんが、全国から選手を集めるという時代が東北地方の高校であって、青森では光星も山田もあって、野球の質が全国区のレベルに達しました。これが大きな変化であることは間違いありません。そういう時代を経て地元の選手中心で編成し、結果を出すチームが増えてきました。そして、私の中では1999年夏の山田のベスト8も大きいです。実は青森大会決勝で負けたのが光星(当時は光星学院)で、山田が当時、全国で堂々と戦った姿は励みになり、自分たちも絶対できるんだと思うきっかけになりました。

 −−そして、光星は2011年夏から甲子園3季連続準優勝という成績を残しました。

 兜森 強烈ですよね。本当にもうただ感動しながら、勉強しながら一球一打を食い入るように見ていました。その光星を倒さなければ山田の甲子園はないと肝に銘じながらやっています。とはいえ、一つの学校だけがというわけではなく、ある時は山田がベスト8に入ったり、6年連続(04〜09年)で夏の甲子園に行ったりし、ある時には光星が3季連続準優勝と、県内の高校が切磋琢磨(せっさたくま)して「追いつけ追い越せ」とやってきた結果だと思います。

 −−今大会の出場32校の顔ぶれを見てどう感じますか。

 仲井 センバツはわずか32校しか出られません。力があって甲子園にふさわしいチームだからこそ選ばれていると思います。非常に苦しいゲームになると思いますが、東北や青森のレベルが上がっていることを証明するためには、伝統校あり強豪校ありの中でしっかり結果を出していかなければならないと感じています。

 兜森 各地区の代表校を相手にそう簡単にいかないのは百も承知です。その中でも、学んできたことを発揮することができれば勝負になると思っていますし、選手の可能性を引き上げてチャレンジしていきたいと思います。

 −−山田は昨秋、明治神宮大会に出場しベスト4に残りました。全国の中で自分たちの立ち位置をどう体感しましたか。

 兜森 対戦したチーム以外の試合もほとんど観戦しました。やろうとすることをきちんとやれば勝負になると思っていますので、センバツは何とか食らいついていきたいと思っています。

 −−対戦してみたい高校はありますか。

 仲井 対戦したことのないところとやってみたいですね。ただ、敦賀気比(北信越・福井)や龍谷大平安(近畿・京都)、大阪桐蔭(近畿・大阪)にはまだ一度も勝ったことはありませんし、個人的には馬淵史郎監督が率いる明徳義塾(四国・高知)にもまれてみたいという気持ちもあります。

 兜森 明治神宮大会で敗れた敦賀気比には雪辱を果たしたいですね。

 仲井 青森県の2校が上位に行けば、本当に東北のみならず青森県全体の自信になると思うので頑張ります。頑張らないとだめだと思っています。


 ■人物略歴

 仲井宗基

 1970年、大阪府生まれ。桜宮高から東北福祉大。93年から光星学院(現・八戸学院光星)コーチ。2010年に監督就任。13、15年にU−18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)日本代表コーチ。


 ■人物略歴

 兜森崇朗

 1979年、青森市生まれ。青森山田高から青森大。2002年に青森山田中の硬式野球部(青森山田リトルシニア)監督に就任後、青森山田高硬式野球部副部長などを経て、昨年8月から同部監督。

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