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障害ある2人、夢舞台に 始球式バッテリー

【左】小浜素生さん【右】山本大誠さん

 第88回センバツの始球式では、身体障害者野球チーム「神戸コスモス」の2選手が投手と捕手として夢の舞台に立つ。例年は文部科学相や副文科相が投げるが、今夏のリオデジャネイロ・パラリンピックを前に身体障害者スポーツをもり立てようと企画された。20日の開会式後に行われる。

 投手を務めるのは、生まれつき右脚に障害がある兵庫県立須磨東高2年の山本大誠さん(17)=神戸市西区。小学2年の時に野球を始めた。中学時代は、治療のため約1年間、プレーできなかったが、ノックのボールを渡すなどしてチームを支えた。硬式野球部で甲子園を目指そうと考えた時期もあるが、硬いボールが右脚に当たる危険性を考えて軟式の神戸コスモスに入った。今は大人の選手と内野のスタメンを争う。「ごく一部の人しか立てないマウンドで投げられるのはうれしい。これまで支えてくださった方々への恩返しにしたい」と声を弾ませた。

 捕手は、右半身にまひがある柳学園中2年の小浜素生(そうき)さん(14)=兵庫県南あわじ市。小学1年で野球を始め、中学1年の春に神戸コスモスに入った。投手や外野手としてプレーする。捕球と投球を左手でこなす。捕球するとボールをトス。宙に浮いている間にグラブを外し、ボールをつかんで投げる。リハビリの成果で右手で箸や毛筆が使えるようになった。国連で人権問題に取り組む仕事に憧れている。「甲子園は僕にとって夢の舞台。試合をする気持ちでプレーしたい。始球式の経験を将来に生かしたい」と意気込んでいる。

 マウンドで山本さんにボールを手渡す義家弘介副文科相は「始球式が、障害がありながらもスポーツに打ち込んでいる皆様へのエールとなり、今後も活躍の機会が日本全国で広がることを祈念しております」とのコメントを寄せた。【高瀬浩平】

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