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地震情報

[発表時刻] 2016年12月10日 13時47分 気象庁発表

2016年12月10日13時45分ごろ地震がありました。

[震源地] 青森県三八上北など [最大震度] 3 今後の情報に警戒してください。詳細

球児鼓舞、部長のソプラノ 福井工大福井

練習する選手たちを見つめる福井工大福井の安久洋子部長=兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2016年3月16日、久保玲撮影

 第88回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)で20日の開幕試合に挑む福井工大福井のナインを支えてきた安久(あんきゅう)洋子部長(54)は、野球経験がない。部員120人に1個ずつおにぎりを握り、「まるでお母さん」と慕われている。音大で声楽を専攻。甲子園でもよく通るソプラノの美声で選手たちを励まそうと意気込む。

 武蔵野音大を卒業し、福井工大福井の音楽教諭になった。以前はスカートにハイヒールで教壇に立っていた。野球経験はゼロだったが、校長に頼まれて2012年秋に部長になった。

 春4回、夏7回出場。最初は「場違いかな」と思い、監督の邪魔をしないよう、なるべく練習に顔を出さなかった。ベンチでは一番後ろの端っこが定位置。周辺から「女性なのに、大丈夫なの」と心配された。ノックの練習をしようと公園にバットを持って行こうかと考えたこともある。

 初の公式戦が転機になった。選手が真っ青な顔で緊張していた。背中をさすり、肩をもんだ。プレーの指導はできないが、選手が前向きになれるよう気を配ることにした。

 部員の大半が寮で暮らす。毎日のように練習場や寮に通い、「顔色が悪いけど大丈夫?」、けがをした選手には「焦る気持ちは分かるけど、今は我慢。無理しちゃだめよ」などと励ます。顔を見るだけで、けがや発熱に気付くという。選手が日々の出来事を記す野球ノートを読み、心が乱れていないかチェックする。昨年秋からは選手のパワーアップのため、練習中に部員全員分のおにぎりを1人で握る。大須賀康浩監督(62)は「選手にとっては、監督やコーチに言いにくいことも部長には話しやすい」と頼りにする。

 同校OBで甲子園に出場した長男をアルプス席で応援したことがあるが、部長としては初の甲子園。16日の甲子園練習は、パンツスーツで部員を引率した。「選手たちが緊張すると思ったけれど、守備もちゃんとしていた」と目を細めた。

 新入生には音楽教諭として校歌を教えてきた。試合に勝って選手たちの歌声を聴くのを楽しみにしている。【竹内望】

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