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香川勢2校、監督の恩師は同じ

香川県勢2校の師弟関係

 20日開幕の第88回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に出場する香川県勢2校の監督には共通の恩師がいる。元丸亀監督で坂出教諭の搆口(かまえぐち)秀敏さん(60)。「考える野球」を掲げ、高松商の長尾健司監督(45)と小豆島の杉吉勇輝監督(32)を育てた。教え子の活躍に「うれしい限り。自分の指導が間違っていなかったのかな」と喜んでいる。

 丸亀の監督として春夏計3回、甲子園に出場した。野球指導の神髄は、ヒントを多く与えるが結論は選手に委ねるという「考える野球」。広島大時代、先輩たちがプレーの細部まで理論的に考え、戦術を組み立てる様子を見て面白さを知った。

 1987年、丸亀の監督に就任。当時はスパルタ式指導が主流だったが、試合後、「なぜあの場面で走ったのか」などと選手に問い、プレーを一つずつ検証させて判断力を養った。赴任した年、長尾監督は2年生の選手だった。この年秋の香川県大会で、長尾監督は自らのエラーで負けた苦い経験をする。「野球は1人で勝てないが、1人で負ける」。搆口さんは個人が責任を持つ大切さを説いた。

 搆口流は次世代に受け継がれた。長尾監督は大学卒業後に教師となり、丸亀市内の中学で野球部の監督として杉吉監督を1年間指導した。野球の奥深さを知ってほしいと、「搆口先生の下で甲子園に行け」と勧めた。丸亀に進学した杉吉監督は2000年、搆口さんに率いられ、甲子園春夏出場を果たした。

 杉吉監督は「全部は教えず、絶妙なタイミングでヒントを与えていた」と振り返る。今も相談に乗ってもらっており、センバツ出場も真っ先に報告した。

 甲子園に初めて臨む長尾、杉吉両監督を含め、香川県内の高校では現在、計8人の搆口さんの教え子が野球部監督として活躍している。高松商は20年ぶりの出場となり、小豆島は学校の統廃合を控えた21世紀枠での初出場だ。搆口さんは「甲子園で勝つ喜びを味わってほしい」と2人にエールを送った。【待鳥航志】

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