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大舞台に挑む

五輪とセンバツ テコンドー、岡本依子さん

シドニー五輪銅メダリスト 岡本依子さん(44)

インタビューに答える岡本依子さん=大阪市北区で、宮武祐希撮影

世界で一番強い人に

 −−甲子園に思い出はありますか。

     PL学園(大阪)で活躍したKKコンビ(桑田・清原)と世代が近く、当時は「活躍しているな」と思っていました。

     −−憧れの甲子園に出て緊張する選手もいると思います。アドバイスはありますか。

     練習の時から「この一球を打てば勝てる」と緊張感を持つといいですね。練習で緊張しないならその程度だということ。何も考えずにただ一生懸命やるのはもったいない。効率よく努力をしようと思ったら、これをするのは何のためなのかを考えないといけません。

     −−学生時代はどのように過ごしていましたか。

     中学1年の3学期に近所の空手道場に通い始めました。私が通った四天王寺(大阪)は中高一貫で、学業に専念するため運動部に入れないコースでした。先生に相談したら「一度始めたら途中でやめたらだめよ」と言われました。高校でも続け、自主練習も含めて週5日は道場に通いました。放課後は空手があるので、授業に集中しました。勉強もテコンドーと一緒で、練習してきたことが本番で出せるかが大事です。本番で100%の力を出せるように、本番で必要なことを練習しておかないとだめ。勉強も同じです。

     −−勉強は競技に生きましたか。

     試合で緊張するあまり、動きがスローモーションのように感じた経験から、スポーツ心理学に興味を持ちました。早稲田大に進み、3年の時に米オレゴン大に留学してテコンドーと出合った。20代後半で膝をけがして、体にいい食生活をしようと独学で栄養の勉強を始めました。学生時代に勉強法が身についていたので、どうすれば必要な情報が得られるかが分かりました。

     −−シドニー五輪で銅メダル。その後もアテネと北京に出場しました。

    2000年シドニー五輪・女子テコンドー67キロ級3位決定戦で勝ち、銅メダルを獲得した岡本依子選手=中村琢磨写す

     注目度が他の試合と違い、(演劇や音楽の)舞台のようでした。世界で活躍できる人は、自分の居場所は世界だと思っているのではないでしょうか。自分の能力を最大限に高め、世界で一番強い人になると思えば、日本一はついてきます。

     −−球児へのメッセージを。

     勝つためにはどうすればいいのか、自分の頭で考えることが必要です。甲子園がゴールではなく、その先に自分がどうなりたいのか、何がしたいのか具体的なイメージを持ったほうがいい。野球を通して何をやりたいかを考えることが大事だと思います。【聞き手・武内彩】=つづく


     ■人物略歴

    おかもと・よりこ

     大阪府門真市出身。2000年のシドニー五輪で日本テコンドー界唯一のメダルを獲得。09年に引退し、現在は全日本テコンドー協会理事。

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