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木更津総合 「考える野球」で選手成長 「任せる」試合中も徹底 五島卓道監督 /千葉

選手を集めて指導する五島監督=兵庫県伊丹市の伊丹スポーツセンター野球場で

 <第88回センバツ>

    2回戦も「堂々とひるまず」

     第88回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催)に出場している木更津総合の五島卓道監督(61)は就任18年目でチームを6回、甲子園に導いた。目指してきたのは、選手自身が「考える野球」。1回戦の札幌第一(北海道)戦ではピンチでもチャンスでも選手を信じて快勝した。成長を続ける選手とともに、神宮大会で敗れた大阪桐蔭に挑む。【信田真由美】

     「なぜ、あそこで投手を代えたのか」「あいつのどこが悪かったのか」。試合や練習後のミーティング。五島監督は選手に問いかけ、手を挙げて答えさせることを繰り返す。

     自主練習を重視するのも特徴だ。平日は3時間の全体練習に加え、1時間以上を自主練習にあてる。その間、一切口を出さず、監督室から選手の様子を観察する。「自分に必要な練習は何かを考え、工夫してやると伸びてくる。引き上げられるために何をすればいいのか、考えて行動するのは野球以外でも同じ」という。

     「考える野球」を徹底するようになった原点は、社会人野球の川崎製鉄神戸でコーチ・監督を務めた5年間にある。甲子園常連校出身の選手たちが指示を待っているだけで、自分から動けないと感じたからだ。

     木更津総合の監督に就任した1998年当時は、良くても県大会ベスト16止まり。試合で負けた翌日には選手が練習をサボるようなチームだった。「4番であろうとエースであろうとサボるやつはグラウンドに入れない」と厳しく接し、約120人いた部員は半分に減った。残った選手も力があるわけではなかったが、考えさせることを徹底して成長し、2年目には県大会で準優勝、5年目で夏の甲子園出場を実現した。

     選手に考えさせる姿勢は、試合でも貫いている。札幌第一戦で最大のピンチだった三回裏、無死満塁の場面。配球を早川隆久投手(3年)と大澤翔捕手(3年)に任せ、バッテリーは見事、3者連続三振に切って取った。五回1死二、三塁の先制の場面でも、打者の小池航貴主将(3年)にサインは出さなかった。「外野の守備位置が後ろだった」と小池主将はインコースの直球を左犠飛にして先取点を呼び込み、監督の期待に応えた。「試合前に大まかな作戦は話すが、試合中は基本的には選手に任せる。言わなくても考えてできる。そういう選手でないと活躍できない」と言う。

     五島監督の就任当初から14年間支えた平戸宏前部長(68)は「七つ年下なのに頼りがいがある。絶対にチームは強くなると思った。甲子園優勝の機は熟しつつある」と見る。

     選手たちは「打倒大阪桐蔭」を掲げて力を付けてきた。五島監督は「堂々とひるまずに相手に立ち向かっていってほしい」と期待している。

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