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神宮借用80日に短縮 野球4団体は大筋了承

かつての国立競技場(一番上、現在は解体)の跡に新国立競技場が建設され、間近にある(上から2番目から順に)神宮第2球場、神宮球場、秩父宮ラグビー場は大会の関連施設として使用される=2010年11月、本社ヘリから岩下幸一郎撮影

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は13日、大会の準備、運営に向けた神宮球場(東京都新宿区)の借用に関する会合で、管理者の明治神宮外苑と、同球場を拠点にする野球4団体に対し、借用期間を20年7月1日から9月20日ごろの約80日とし、来賓の応対の場として使用する案を提示した。

     提示を受けたプロ野球ヤクルトと東京六大学、東都大学、東京都高校の各野球連盟の4団体は、7カ月間の借用を見込んだ当初案より大幅に短縮されたことから大筋で了承した。【藤野智成、中村有花、長田舞子、神保忠弘】

     ヤクルトの衣笠剛球団社長は「こちらのお願いは最大限に聞いていただいた」と謝意を示し、内藤雅之・日本学生野球協会事務局長は「野球の歴史などを考えずにやったということは申し訳なかったと組織委からおわびがあった」と明かした。その上で4団体は、さらに前後1週間程度の短縮を要望した。

     組織委は4月26日の前回会合で、主会場の新国立競技場に近い神宮球場を5月から11月にわたり、資材置き場や関係者の待機場所として使用し、人工芝をはがして仮設物を設置することなどを提案していた。この日示した修正案では、仮設物などを設置しないことで期間短縮を図った。

     一方で、20年1〜11月に借用する隣接の神宮第2球場では、神宮球場で予定していた機能も担うため、設置するプレハブを平屋から2階建てに変更するなど大幅な改修や作業が必要となる。駐車場として利用を想定する秩父宮ラグビー場も活用して補うという。

     20年東京五輪では野球・ソフトボールが追加競技の候補に入っており、国際オリンピック委員会(IOC)で6月の理事会を経て、8月の総会で追加の可否が決まる。組織委関係者は、前回の会合から2週間あまりで神宮球場の借用期間を大幅に短縮した背景として「五輪と野球界がもめているのが伝わるとマイナスになる」と、IOCの審議への影響も考慮したことを明かした。

    プロ依然影響大きく

     プロ野球は借用期間の短縮と営業補償的な配慮を求めていた。日本野球機構(NPB)の井原敦事務局長は組織委の大幅な短縮案に「予想したより早かった。尽力に感謝したい」と話す。

     ただ、依然として影響は大きい。約80日間を今季の日程に照らせば、ヤクルトは主催試合の約4割にあたる30試合程度を神宮で開けない。さらに五輪期間中は、国際オリンピック委員会(IOC)と開催都市の契約によって東京都内でスポーツ興業が制限され、東京ドームでの試合開催も微妙。野球が五輪競技に復活すればQVCマリンフィールド(千葉市)と横浜スタジアム(横浜市)が競技会場となる可能性もあり、公式戦に使用できる球場がより少なくなる。

     それでも井原事務局長は「7カ月間も使えなかったのが半分以下になった。最初の大変さに比べれば」と短縮を歓迎する。NPBでは事務局と関東を本拠地とする6球団を中心とした作業部会で2020年の日程について協議を始めており、シーズン開幕を早め、日本シリーズ開催時期を遅らせる両面を検討。五輪期間中の中断も検討しており、7月のオーナー会議で方向性が決まりそうだ。

     それでも最も影響を受けるヤクルトの衣笠剛球団社長は、さらに借用期間の短縮を求めた。特に9月は「ペナントレース終盤の最も大事な時期」として、東京パラリンピックが同月6日に閉幕することを踏まえ、20日より前の返却を要望した様子だ。スポンサーの広告料や、4000席を超える年間指定席の販売料など、球場を使用できない期間に生じる損害の補償については「一切話し合いが進んでいない。はっきりした期間が決まってから」とした。【神保忠弘、中村有花】

    大学は前向き、高校は隣県の協力模索

     大学野球関係者からは協力に向けて前向きな声が聞かれた。新たに提示された借用日程であれば、東京六大学、東都大学とも4〜5月の春季リーグ戦と6月の全日本大学選手権に支障はなく、9月に始まる秋季リーグ戦も開幕を1週間程度遅らせれば影響はほとんどないという。内藤雅之・日本学生野球協会事務局長は「大学野球としては協力できると思う」と話した。

     高校野球は、神宮と神宮第2の両球場で、毎年7月に行っている全国選手権東・西東京大会の約60試合と、例年10〜11月に行っている秋季東京大会の約30試合を、他の球場に移す必要が生じる。一部の試合を神奈川、埼玉、千葉の協力も得て行うことも模索。6月から関係各県高校野球連盟などと委員会を設置して検討する。

     東京都高野連の武井克時専務理事は「都内の高校の球児なのだから、できるだけ都内の球場で2020年もやりたい」と話した。武井専務理事はこの日、世田谷区の駒沢オリンピック公園内に2万〜3万人規模の都営球場の新設を求める要望書を都オリンピック・パラリンピック準備局に提出。同公園には都営駒沢球場があり来年度に改修が始まるが、観客席数や応援の音楽等に制約があるため、新球場の建設を要望した。

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