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地震情報

[発表時刻] 2017年5月27日 21時01分 気象庁発表

2017年5月27日20時59分ごろ地震がありました。

[震源地] 長野県北部など [最大震度] 3 今後の情報に警戒してください。詳細

第89回選抜高校野球 特製カレーで応援 元寮生の「母」、140食分振る舞う 療養中に駆けつけ /広島

浜垣内豊子さん(右)からカレーを受けとる選手=広島県呉市で、竹下理子撮影

 選抜高校野球大会に出場する呉を応援しようと、昨年6月まで野球部の寮生の食事を担当していた元喫茶店店主、浜垣内豊子さん(74)=呉市広両谷1=が4日、練習中の選手たちにカレーを振る舞った。約6年間、寮生のために食事を作り続けたが、現在は病気のため療養生活を送る。「いても立ってもいられなくて」。選手たちのため、1人で140食分を用意した。【竹下理子】

     浜垣内さんの喫茶店に2009年、知人が中村信彦監督(62)を連れてきた。2年前に創部した野球部の寮生の食事を作ってほしいという。「親元を離れた子供たちに、家庭の料理を食べさせたい」と翌年から引き受けた。

     店中に部員の写真を張り、一人一人の名前を覚えた。練習を終えた寮生は、班に分かれて店で食事をする。はしの持ち方やマナーが悪ければ、カウンター越しに叱った。「社会に出た時に、恥をかかないように」という親心。「おいしい」と言われたり、野菜を全く食べない寮生が完食したりした時は、うれしかった。

     約1年後、店を閉め、寮生の食事作りに専念することにした。練習場に照明が整備され、夜9時まで練習できるようになってからは、寮に弁当を届けた。肉や魚、野菜をふんだんに使い、5品入れる。サラリーマンの倍の量を食べる寮生たち。毎日、スーパーで自転車の前と後ろのかごがいっぱいになるまで食材を買った。

     昨年6月、病気のため寮生の食事作りをやめ、通院を続ける。そんな時、甲子園出場の吉報が舞い込んだ。翌日1月28日朝、練習場にお祝いの花を持って行き、喫茶店の人気メニューだった特製カレーを振る舞おうと決めた。

     ニンニク、ショウガ、リンゴ、バナナ、ニンジン、トマト……。2日かけて、さまざまな具が溶け込むカレーを仕込んだ。部員たちは2~3皿ずつ食べて完食。久しぶりに浜垣内さんの料理を食べた柏尾健太捕手(2年)は「おいしかった。感謝の気持ちを忘れず、甲子園でがんばりたい」。浜垣内さんも「喜ぶ顔が見られてよかった」と笑顔だった。

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