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第89回センバツ話題校/5 履正社(大阪) 上級生の遺産で快進撃

守備練習する選手=平川義之撮影

 <第89回選抜高校野球>

     四足歩行で両手両足を大きく動かして進む。ライオンなど動物の動きをまねたトレーニングがウオーミングアップの中に組み込まれている。体の可動域を広げ、動きを良くするのが目的で前チームが1年前の冬に導入した。アップだけに限らず、現チームは昨秋に国体初優勝を果たした3年生のDNAを受け継いでいる。

     読書の秋、スポーツの秋というが、2016年は履正社の秋だった。10月の国体(岩手)に続き、1、2年生も11月の明治神宮大会で初優勝。同一年にどちらも単独優勝したのは、田中将大(現ヤンキース)を擁した05年の駒大苫小牧(北海道)以来。ただ、岡田監督が「出来過ぎて怖い」と言うように内情は苦しかった。

     国体出場など過密日程が影響し、昨秋の練習試合数は今大会出場校最少の12試合。最多70試合の健大高崎(群馬)の約6分の1だ。昨夏の甲子園に出場した選手も2人と経験不足は否めなかったが、快進撃を陰で支えたのが3年生だった。

     国体を控えていた最速150キロの寺島(現ヤクルト)や、今春社会人野球のJR東日本に進む山口が、シート打撃や3年生対新チームの紅白戦で登板した。好左腕と真剣勝負した経験が生きたのが、大体大浪商との大阪大会4回戦。岡田監督は「ヤマ場」と見ていたが、一回に3本塁打を放つなど相手左腕を攻略した。投打がかみ合って8-1のコールド勝ち。戦い方が確立できた試合だった。

     昨夏4番を務めた主砲の安田は「練習に取り組む姿勢、試合運びなど3年生がいい手本になっている」。明治神宮大会優勝校が翌年のセンバツも制したのは02年の報徳学園(兵庫)が最後と壁は高いが、サクセスストーリーを継承し「履正社の春」を目指す。【安田光高】=つづく

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