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第89回センバツ話題校/6 智弁学園(奈良) 「連覇のプレッシャー」力に

守備練習に汗を流す選手=森園道子撮影

 <第89回選抜高校野球>

     連覇への意気込みについて聞かれると、小坂監督の表情は険しくなった。「今度は連覇のプレッシャーを受けて立つ気持ちでやってほしい」。語気を強めた。

     センバツは過去10回出場し、昨年、春夏通じて初めて甲子園の頂点に立った。1984年からは5回連続で初戦敗退。2012、14年は続けて1勝止まりだった。しかし、昨年は2回戦を突破すると一気に駆け上った。小坂監督は「これまでは甲子園1勝で満足していた。優勝を経験したからこそ今度は1勝目を通過点にしなければならない」と強調する。

     その言葉の裏には、昨夏の悔しさがある。「春夏連覇」の期待に硬くなった選手らは、センバツでの勝負強さを失っていた。全5試合逆転勝ちと苦しみながらも奈良大会を制すると、選手たちの心にすきが生まれていた。甲子園では1勝止まり。奈良大会を乗り越えたことで張り詰めていた緊張感が切れ、粘り強さを失っていた。

     昨年の春夏甲子園で4番を務めた福元は、勝利の鍵は「自信と余裕」だという。春夏連覇の重圧を経験したことで、圧倒的な練習量で得られる自信こそが大舞台で力を発揮できるための心の余裕につながると感じた。主将として、練習中につらそうな顔を見つければ少しでも限界を引き上げられるように声を掛ける。自身も「甲子園で自分の名前を売るぐらいの気持ちで臨む」と強気の言葉を口にする。

     春連覇を達成したのは30年の第一神港商(現市神港、兵庫)と82年のPL学園(大阪)のみ。代替わりする春の連続優勝は特に難しいと言われる。達成すれば35年ぶりとなる連覇を目指し、周囲の期待を力としていきたい。【浅妻博之】=つづく

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