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多治見センバツ初出場 考える野球、植え付け 永井コーチ、選手まるでスポンジ 甲子園初勝利に手応え /岐阜

選手たちにノックする永井副部長=多治見高校で

 <第89回選抜高校野球>

     高校時代に夢見た甲子園の舞台を心待ちにしている人がいる。昨年4月から多治見高校野球部のコーチを務める永井康裕副部長(24)だ。大学時代から学生コーチとして指導者の道を歩み始め、多治見高では“考える野球”を選手たちに植え付けてきた。永井副部長は「選手たちはスポンジみたいに教えたことを吸収していく」とセンバツ初勝利に手応えを感じている。

     「考えてプレーしてるのか!」。グラウンドでノックをする永井副部長の威勢のいい声が響く。「ナイスボール!」。時にはブルペン捕手も務め、投手の球筋を自ら確かめる。

     各務原市出身の永井副部長は県立加納高野球部で投手として活躍。140キロを超す直球を武器に2010年春季県大会では同校を32年ぶり6度目の準決勝進出に導いた。

     永井副部長の野球人生に影響を与えたのが、加納高野球部の当時の監督で、現在は県立八百津高野球部の部長を務める服部幹和さん(50)だ。服部さんは県岐阜商高の野球部で1982年と84年の夏に甲子園に出場。永井副部長は「練習内容をしっかりと説明してそれを実践して教えてくれた」と振り返り、自身の指導方法に生かされているという。

     服部さんの薫陶を受けた永井副部長は恩師と同じ中京大に進む。硬式野球部に入部するが、右肘の負傷もあり、大学4年から投手コーチとなった。大学卒業後、15年から母校の加納高で非常勤講師となり野球部コーチに就任。多治見高には昨年4月から体育の常勤講師として赴任した。

     テニスボールを使ったトスバッティングの練習では、球出しする選手に手首をこねずにトスするよう指導する。二遊間の併殺プレー時の正確なトスにつながることを意識させるためだ。佐藤昂気主将(3年)は「永井コーチの教えで頭を使って野球ができるようになった」と話す。

     20日の報徳学園(兵庫)戦が近づいてきた。永井副部長は「選手たちが甲子園の舞台を楽しめるよう技術もメンタルももっと鍛えていきたい」と話す。恩師の服部さんも「選手が落ち着いてプレーできるようサポートしてほしい」と期待する。【沼田亮】

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