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報徳学園21-0多治見 報徳、序盤で圧倒

【報徳学園-多治見】三回表報徳学園1死三塁、永山が中前適時打を放つ(投手・河地)=宮間俊樹撮影

 <2017 第89回センバツ高校野球>

    第2日(20日・阪神甲子園球場)

     ○…1回戦…○

     ▽午後0時10分開始(観衆4万2000人)

    報徳学園(兵庫)

      208002405=21

      000000000=0

    多治見(岐阜)


     報徳学園がそつのない攻めで21安打21得点で圧勝。一回に片岡と神頭の適時打で2点先取。三回は無死一塁から片岡のバスターエンドランの三ゴロが野選と失策を誘って加点すると、5適時長短打などで計8点を挙げた。先発・西垣は球が切れ、7回無失点。多治見は先発・河地が球威不足を突かれ、守備も乱れて大量失点した。

     走ると決めていた。一回1死後、右前打で出塁した報徳学園・永山は「スタートさえ良ければ大丈夫だ」と自信があった。

     続く片岡の初球は多治見バッテリーも警戒して外したが、永山は50メートル5秒9の俊足を飛ばして二盗に成功。片岡の中前打で先制のホームを踏んだ。相手先発の右横手・河地について「ビデオを見て研究し、何秒したら打者へ投げるとか、投球の癖は分かっていた」と明かす。さらに三回には先頭打者として初球をセーフティーバントの構えで揺さぶり、2球目の甘い直球を中前打。相手の動揺を誘い一挙8得点を奪う猛攻の口火を切った。

     「足が速くても遅くても、揺さぶりはできる。これは徹底している」と永田監督。永山は5安打3打点と大活躍したが、序盤のプレーはまさにチーム方針を体現したものだった。終わってみれば、打線は21安打で21得点。これも緩い球を中堅から逆方向へ打つ練習通りの打撃を、各打者が徹底した結果だ。

     初出場校を相手に、全国制覇3回の名門校の試合巧者ぶりをまざまざと見せつけた。「元々は打てないチーム。こんなチームじゃなかった」と驚く永田監督。今大会限りで勇退する指揮官の花道を飾るべく、チーム一丸でつかんだ8年ぶりの勝利だった。【来住哲司】

    「真っすぐ」強化が結実

    報徳学園の先発・西垣=平川義之撮影

     ○…報徳学園の先発・西垣は目標としていた140キロ台の球速に到達し、「真っすぐでファウルを取れてカウントを作ることができた」と、収穫を得ていた。

     昨秋は制球を重視したこともあり130キロ台と苦しんだ。冬場に投球フォームをセットポジションからワインドアップに変更。体幹も鍛え、この日は141キロをマークした。

     7回を2安打に抑え三塁も踏ませず「自己最速ではないが、真っすぐを強化してきたので良かった」と喜んだ。

    魔物、本当にいた 怖さ痛感 多治見

    一回表報徳学園1死一、二塁、神頭(奥)に適時打を許し、打球の行方を追う多治見の河地=宮間俊樹撮影

     0-21。甲子園の怖さを痛いほど味わった。

     2点リードされて迎えた三回の守り。無死一塁で多治見の三塁手・岡井の前に飛んできた打球は、いつもなら難なくアウトにできた。併殺を狙おうとしたが、一塁走者の足が思ったよりも速かった。「しっかり投げないといけない」という焦りが、送球を狂わせた。大きく二塁手の頭上を越えて、一塁走者が一気に生還した。

     再び岡井に打球が飛んできたが、思うように足が動かず、二塁への送球は低くそれ失策となり、傷口を広げた。この回だけで、計8失点。岡井は「エラーで負けて申し訳ない」と声を震わせた。

     昨秋は河地の打たせて取る投球と堅い守りで、岐阜大会で優勝を果たした。だが、初の大舞台では浮足だったまま。「野球の点差ではない」と涙をぬぐった岡井。痛感した力の差を埋めるための日々がここから始まる。【長田舞子】

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