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前橋育英5-1中村 前橋育英、好リレー

 <2017 第89回センバツ高校野球>

    第2日(20日・阪神甲子園球場)

     ○…1回戦…○

     ▽午後2時45分開始(観衆2万8000人)

    中村(高知)

      000000001=1

      02000300×=5

    前橋育英(群馬)


     前橋育英が継投でリードを守った。二回に田中の2点適時打で先制。六回は小池の2点適時二塁打などで追加点を挙げた。投げては先発・丸山が力で押して好投。六回途中から救援した皆川が勝負どころをしのぎ、八回以降は根岸が1失点にまとめた。中村は北原の完投も実らず。九回に1点をもぎ取り、粘りを見せた。

     ■白球を追って

    主戦欠いても舞う三銃士

    前橋育英の(左から)先発・丸山、2番手・皆川、3番手・根岸=平川義之撮影

     2点差を追う中村の六回の攻撃。先頭の大崎に中前打で出塁を許すと、前橋育英の荒井監督は、ここまで被安打3、失点0の先発左腕・丸山に代え、2番手右腕・皆川をマウンドに送った。丸山は五回から足がつり始めていたという。

     昨夏の甲子園で登板経験があり、「五回の攻撃の時に監督から『丸山が駄目になったら行くぞ』と言われた」という皆川は、準備ができていた。2死一、三塁とピンチを広げられたものの、得意の直球で中村の5番・中野を二ゴロに打ち取った。

     「リードしていたが、流れは中村にいっていた。六回を0点に抑えたのがポイント」と荒井監督。流れは変わり、その裏、前橋育英に追加点が入った。

     中堅を守っていた五回の守備で、相手先頭打者の、背後を襲う大飛球を好捕した皆川は「スタンドが沸いて、さすが甲子園と思った。テンションが上がった」。

     気分良く臨んだ六回の投球については「要所を抑えることができた」と振り返った。

     前橋育英は丸山、皆川とともに昨夏の甲子園で登板し、昨秋の公式戦9試合中、チーム最多の6試合、30回を投げた右腕・吉沢がけがでメンバーを外れた。この日クローザーを務めた身長192センチの大型右腕・根岸について、荒井監督は「投げさせられたのは大きかった」。

     主戦格を欠いてもなお厚みのある前橋育英投手陣は相手打線を悩ませそうだ。【大矢伸一】

     ■春きらめく

    魔物、本当にいた いいやつだった 岡上颯(おかうえ・はやて)選手=中村・3年

    【中村-前橋育英】九回表中村2死三塁、右前適時打を放ち、一塁で笑顔を見せる岡上=木葉健二撮影

     二塁手の捕球を嫌がるかのように打球は急にイレギュラーし、外野の芝へ転がった。九回2死三塁からの右前打はチームにとって40年ぶりの得点。「甲子園には本当に魔物がいるんだなと思った。いい魔物だった」と笑った。

     1死から4番・一円が二塁打を放った。一塁側アルプススタンドの盛り上がりをネクストバッターズサークルで感じた。2死後に打席へ入ると、「あまり声援は聞こえなかった」。緊張はない。集中していた。前の打席で打ち上げた反省を踏まえ、たたくことを心がけた先に「奇跡」が起きた。

     守備範囲が広く、外野のリーダー。だが、打つ方は昨秋の公式戦の打率1割5分の数字で、推して知るべし。「ボールに合わせ体勢を崩して打ってしまう」と、冬場は1日800回の素振りをして、どんな状況でも自分のスイングができるように体に覚えさせた。

     好きな言葉は「不撓(ふとう)不屈」。40年前の快進撃は起こせなかったが、少人数チームの意地は見せた。【安田光高】

    「14」初適時打

     ○…前橋育英の背番号14・田中が公式戦初打席で先制2点適時打を放った。二回1死二、三塁、直球に詰まりながらもしぶとく中前へ。「甲子園なので全力で楽しもうと思った。意外と力まずに打てた」と振り返るが、「打った球は覚えていない」と興奮冷めやらぬ様子だ。

     昨秋のベンチ入りは群馬大会初戦だけだが、昨秋は主力だった吉沢の故障もあり、この日は7番・左翼で先発出場。内外野はどこでも守れる脇役タイプが大舞台で主役に躍り出た。

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