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多治見センバツ初出場 強豪に大敗 戦いを振り返る 大舞台、雰囲気にのまれ /岐阜

タオルを掲げて声援を送る多治見高応援団。三塁側アルプススタンドには地元から約4000人が駆けつけた=兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で20日

 <第89回選抜高校野球>

    打撃力、投手力不足痛感、雪辱誓う

     第89回選抜高校野球大会に21世紀枠で初出場した多治見高校。20日の初戦・報徳学園(兵庫)に0-21と大敗したが、春夏通じて初の甲子園の舞台に選手たちは浮足立っていた。持ち味である堅守は影を潜めて計5失策。攻撃では打線が散発3安打に抑え込まれた。甲子園の独特の雰囲気、強豪校との実力の差を身をもって知った選手たち。この貴重な経験を次のステップにつなげてほしい。【沼田亮】

     「河地の活躍次第」。大会前、高木裕一監督は話した。先発したエース河地京太投手(3年)は初回、短打や死球などで2失点。三回にも6長短打や2失策で8失点し、降板した。「相手の打者はしっかり振ってきた。打ち取ったと思った当たりでも内野の間を抜けたり、外野の前に落ちたりした」。想像を超える鋭いスイングに圧倒された。

     三塁手の岡井俊樹選手(3年)はゴロを捕球後、併殺を焦って二塁へ悪送球した。普段の練習で繰り返してきたプレーだったが、足の速い走者を意識し過ぎ、送球は二塁手の頭を大きく越えた。「みんなが甲子園の雰囲気にのまれていた」。試合後、高木監督は振り返った。

     キラリと光るプレーもあった。河地投手は二回、冬場に練習を重ねてきたチェンジアップで先頭打者を空振り三振に仕留めた。「チェンジアップで空振りをとれたのは収穫」と話す。山田智也捕手(3年)は失策で出塁を許した打者の二盗を素早い送球で阻止した。50メートル5・9秒の俊足で知られた走者。アウトの瞬間、広い甲子園球場は大歓声に包まれた。

     試合は完敗だった。だが、試合後の選手たちの表情に暗さはなかった。佐藤昂気主将(3年)は「打撃力が圧倒的に不足していると感じた。冬も振り込んできたが、ここからさらに振り込みをする」と前を向き、河地投手は「投手としてのスキル不足が分かった。全てを底上げし、どんな状況でもリズムを作れるような強いボールを投げたい」と雪辱を誓った。この敗戦が選手たちに成長へのきっかけを与えてくれたことは間違いない。

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