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高校野球・新世紀

第2部 少子・格差時代に/1(取材後記) 1人親家庭の子ども 入部が増える理由

河原で練習に励む少年野球チーム。入部の理由は家庭によってさまざま=大阪市内で、2017年4月29日、長田舞子撮影

 「1人親家庭の子どもの方が、良い道具を持っている」と話す軟式野球チームの代表がいた。そのチームでは約40人の選手のうち、4分の1が母子家庭や父子家庭の子どもだという。「離婚して可哀そうな思いをさせてしまっている」という思いから、なるべく子どもの好きなようにさせてあげたいと考える親が多いのだという。

     取材のなかで、1人親家庭の子どもの入部希望が増えているという話を度々耳にした。親が働いていて帰りが遅くなるため、子どもを近所の野球教室に通わせることができれば、留守番させるよりも安心だからというのが理由の一つだ。「親にとっては学校が終わってから子どもを預かってくれる場所であり、野球は2番目。それでも、どんな理由でも野球を好きになってくれるきっかけになってくれれば良いと思って受け入れている」とチーム関係者は話す。

     長男と次男を軟式チームに通わせていた大阪府内のシングルマザーは、土日も取引先の都合によっては仕事が入ることがあり、会社の制服を着たまま車で息子たちを試合会場まで送り迎えをしていたという。「ほぼ毎週、大会や練習試合の送り迎えがあり大変だったが、春休みや夏休みは子供を見てもらえるので安心だった」。

     自分は苦労してでも子どもにはできる限り、好きな野球をさせたい――。そんな強い親心が垣間見えた。【長田舞子】

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