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高校野球・新世紀

第2部 少子・格差時代に/4(取材後記) 練習も食堂も学年別 入り交じるのは苦手

部員全員が寝泊まりする大部屋。5年前は学年関係なく入り交じって生活していた=2012年1月31日、春日井市の愛工大名電野球部合宿所で岡大介撮影

 夕食時の食堂からにぎやかな声がロビーに伝わってきた。愛知県春日井市にある愛工大名電の合宿所。5年前のセンバツ出場で訪れた時と変わらないように見えた。ただ、倉野光生監督によると、その当時とは席の並び方が違うという。

     現在は学年ごとに座っているが、当時は学年関係なく、入り交じっていた。食堂だけでなく、50人一部屋の寝室も同じ。自主練習の時は3年生と1年生が2人1組で組み、1年生が練習の補助をする代わりに3年生が技術などを教えていた。

     3年前から今の形に変更し、練習も学年ごと行う。倉野監督は「中学時代から学年別に練習して先輩後輩の交わりが少ない。高校で一緒にやってもうまく回らない」と説明する。

     一方、平等で扱う弊害も感じている。「最近の選手は自分の居場所ができると満足してしまう。トップを目指して追い抜い抜こうという意識が薄い」と指摘する。それを逆手にとって今春から各学年ごとに主将、副主将3人、寮長の計5人を学生幹部を作った。役割を任せることで能力を引き出す狙いがある。

     倉野監督は「今はこれが正しいと思っているが、正しい答えは変化する」。球児の気質を見ながら考えるチーム作り。指導者は大変だ。【安田光高】

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