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高校野球・新世紀

第2部 少子・格差時代に/5(取材後記) 夢見る舞台は早慶戦 自主性重んじ泥臭さと無縁

森林監督の話を聞く慶応の選手たち。100人を超える部員が野球も学業も競争している=横浜市港北区のグラウンドで2017年4月28日、浅妻博之撮影

 長い前髪にスラッとした背の高さ、大きな体つきはまるで大学生のよう。学校のグラウンドでインタビューする際、慶応の森野壮真(3年)に初めて会った時、高校球児だとは思わなかった。「早慶戦はかっこいい。あそこの中で自分も野球をやりたいから慶応を選んだ」。華やかな東京六大学への思い入れの強さに驚かされた。

     早慶戦は東京六大学リーグの早大と慶大が対戦する伝統の一戦で、大学スポーツの華と言われるほど注目度は高い。森野は中学1年の冬まで慶応の存在は知らなかったが、六大学野球を神宮で見て一気に引き込まれたという。華やかな雰囲気に甲子園以上に憧れを強くし、早慶戦の舞台に立つことを夢見て慶応の門をたたいた。

     森林貴彦監督は「慶応に入れば早慶戦や受験なしで大学まで行けることなど、目標は甲子園だけではない幅広い選択肢を示せる」と力を込める。慶大野球部の学生がコーチとして指導に携わり、選手の自主性を重んじるのが慶応野球部が掲げる「エンジョイベースボール」だ。その空間にいるだけで、これまで抱いてきた坊主頭で大声を張り上げ泥臭い高校野球のイメージはあっさり覆された。【浅妻博之】

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