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高校野球・新世紀

第3部 生き残り懸けて/1(取材後記) しがらみない県外へ 中学時代の序列脱出

軟式のU-15アジア選手権で優勝した日本代表。中学での代表経歴は今後、武器になりそうだ=2017年11月2日、静岡県伊豆市内で安田光高撮影

 U-15(15歳以下)アジア選手権が行われた試合会場で出会ったある私学の高校の指導者は、いい選手を求めるだけでなく、他県の選手に来てほしいと考えていた。なぜ他県の選手なのか。その理由は、中学時代の「序列」だという。

 地元で有名な中学生の多くは甲子園常連校に進学する。その他の高校は2、3番手や埋もれた選手を探すことになると、この指導者は言う。高校に入ってからの努力で、実力差を埋めたり、逆転したりすることはある。にもかかわらず、いざ中学時代に有名だった選手のいる高校と対戦すると当時を思い出し、「弱気になってしまう」のだ。

 技術的にまだ未熟な部分がある高校球児にとって、精神面がプレーに与える影響は大きい。「2、3番手の選手は、気持ちの面も含めてその位置になってしまう理由がある」と強調する。一方、県外から来た選手であれば、中学時代のしがらみがない。この指導者も県外の高校へ進学しており、「地元の甲子園常連校に対して気後れするようなことはなかった」と振り返る。

 ただし、現在はその構図も変化しつつあるともいう。「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で情報を得られるので、中学時代に対戦経験がないのに、地元で有名だった相手を大きく見てしまう」。情報化社会がこのような影響を球児に及ぼしているとは驚きだった。【安田光高】

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