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18センバツ国栃/下 春への軌跡 「バッターで勝つ」誓う スイングと機動力磨き /栃木

顔をゆがめながらウエートトレーニングに励む大久保謙亮主将
ティー打撃をする選手たち=栃木市平井町の国学院栃木高で

 センバツ出場決定から一夜明けた先月27日、国学院栃木の選手たちは同校のトレーニングルームでミーティングを開いた。改めてチームの目標を話し合う中、進行役だった副主将の大栗拓也選手(2年)が口を開いた。

     「(昨年の)秋は『投手で勝った』と言われている。センバツは『バッターで勝った』と言われるようにしよう!」

     すぐに賛同する声が室内に飛び交った。チームの課題が打撃であることは、みんなが自覚していた。昨秋の公式戦のチーム打率は、2割9分4厘。今春のセンバツ出場校の中でも、「ワースト10」に入る低打率だった。

     最も打力不足を痛感させられたのは、昨年10月の秋季関東大会準々決勝、慶応(神奈川2位)戦だ。相手の左腕エースの球威に押されて6安打に終わり、2-3で敗れた。得点機に内角直球に詰まって二ゴロに倒れるなど4打数無安打だった4番の島田侑希選手(2年)は、「県と関東では、投手の球のキレが違った。センバツはもっと上のレベルの投手と対戦するかもしれない。スイングスピードを上げ、ボールに差し込まれて詰まらないようにしたい」と意欲を燃やす。

     ミーティングでは、打撃強化を得点力アップにつなげるため、一つのキャッチフレーズを決めた。それが、攻撃時に走者が一、三塁の場面を作る「make1-3」だ。

     相手投手に重圧をかけ、切れ目のない攻撃を仕掛ける。そのために「右翼方向への強い打球」を意識し、練習するという。走者を一塁に置いた場面で右翼方向へ強い打球を放てば、一塁走者が三塁に到達する可能性が高まるからだ。「得点のレパートリー(パターン)を増やさなければ、センバツでは勝ち進めない」と危機感を募らせていた柄目(つかのめ)直人監督は、「選手はやらなければいけないことをよく分かっている」と話し、頼もしそうに見守る。

     全体練習後の自主練習では、ウエートトレーニングに熱心に取り組む。昨秋の公式戦ではチーム本塁打数はゼロ。非力な印象が否めなかっただけに、県大会で首位打者に輝いた大栗選手は「強い打球を打てるようにしたい」と成長を誓う。

     さらに、国栃伝統の機動力にも磨きをかける。18年前のセンバツ4強に貢献し、当時の雑誌記事で「今年1番盗塁した選手」と特集された柄目監督は、自らの盗塁や走塁のノウハウを伝えるのが楽しみな様子。「全国レベルの投手や守備を相手にした一つ上の技術や気持ちの持ち方を仕込んでいきたい」。昨秋の5番から1番への打順変更が想定され、機動力野球のキーマンの期待を担う近藤翔真選手(2年)は「一段上の技術を教わるのは楽しみ」と目を輝かせた。

     センバツ開幕(3月23日)まで、1カ月半あまり。投打ともにスケールアップした姿を、18年ぶりに帰ってくる甲子園で披露する。【李舜】

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