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強者に勝て

’18センバツ下関国際 第1部/2 「優勝」目標、貪欲に学ぶ /山口

グラウンドに描いた円に沿い、走塁練習を繰り返す

 <第90回記念選抜高校野球>

     「3年生が抜けただけでこんなに違うのか」。発足から間もなく、県内外で練習試合を重ねる新チームで、投打の要となる鶴田克樹選手(2年)は先輩の存在の大きさを感じていた。

     昨年からの主力が多く残り、自信はあった。だが、今まで3年生が試合中、要所要所でささやいてくれた「打者の特徴を頭に入れとけよ」「もう少しこっちに寄れ」などのアドバイスに助けられていたことを実感した。新主将となった浜松晴天(そら)選手(2年)も「下級生がミスをした後には1本打ったり、盗塁を決めたり、流れを引き寄せるプレーをしてくれていた」と痛感した。

     昨年8月の夏休み最後の週、ナインは甲子園常連の強豪、関東一(東京)の白井グラウンド(千葉県白井市)にいた。

     2005年に就任した坂原秀尚監督は、守備と走塁を下関国際の武器とするため、徹底的に強化を図ってきた。関東一は、坂原監督が目指す野球を体現したチームで、毎年夏の甲子園出場を懸けた山口大会前にも胸を借りている。

     午前中の練習試合は7-3で勝利したが「野球の内容では完全に負けていた」(坂原監督)。守備に入った時の外野や二遊間のポジショニング、盗塁で走り出すタイミングなど、細部までこだわる関東一の選手たちに、遊撃手の甲山達也選手(2年)は「全然レベルが違う」と刺激を受けた。

     坂原監督は現在のチームを「単に甲子園を経験したというのではなく『甲子園で勝ちたい』と思っている人間が多い」と表現する。浜松主将や甲山選手ら、1年から主力を務める選手たちの意識は高く、鶴田選手は「最終的には甲子園で優勝できるチームになりたい」と語る。目標にたどり着くため、学ぶ姿勢は貪欲だ。

     試合後、選手たちは「何でもいいから、何か得て帰ろう」と話し合い、午後の合同練習では技術を盗もうと教えを請い、汗を流した。関東一の野球部寮も見学し、生活面も含めてこれまでの自分たちに足りなかった部分を強く意識するようになった。

    〔山口版〕

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