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春を呼ぶ

センバツ90 話題校/5 秋春連覇に照準 明徳義塾(高知)

素振りをする明徳義塾の選手たち=久保玲撮影

 <第90回記念選抜高校野球>

     昨秋、36年ぶりに明治神宮大会を制し、チームは全国で通用するという自信を手にした。その一方で、「過信になって向上心がなくなる人もいた」と中軸を担う谷合は語る。慢心を取り除くために、馬淵監督は例年以上に冬場の練習で細かく指示を出し、選手らに発破をかけてきた。

     神宮大会を制した秋の王者がセンバツでも優勝したのは2002年の報徳学園(兵庫)を最後にこれまで3校しかない。同一チームで戦うのは同じだが、春夏連覇は7校が達成している。外野部分が人工芝の神宮球場に対して、甲子園は天然芝と、球場の特性が異なっていることが「秋春連覇」の難しさを加速させていると指摘する馬淵監督。「総合力がなければどちらも勝てない」と断言する。

     それでも、優勝について聞かれると、一呼吸置いて「狙っている」。その短い言葉には指揮官の確かな自信と決意が詰まっていた。

     神宮優勝投手ともなった右腕・市川は昨秋の公式戦全10試合を一人で投げ抜いて防御率1・35と安定感を誇る。例年は投手力に比べ見劣りしていた打力も、今年は4割超えの打者が、チーム最高の4割4分1厘をマークした谷合を筆頭に田中、真鍋、安田と4人そろい、ムラのない打線が仕上がりつつある。総合力あるチームに仕上がっているという手応えが、馬淵監督にはあるようだ。

     「春も夏も国体も全部取るつもりでやる。今それができるのは自分たちだけ」とエースの市川も力を込める。春夏の甲子園で歴代5位の49勝を挙げている馬淵監督だが、春はまだ決勝に駒を進めたことはない。同一チームとしては最も難しいとされる「秋春連覇」を達成すべく、紫紺の優勝旗を目指す。【丹下友紀子】=つづく

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