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高校野球・新世紀

第5部 変わる常識/1(取材後記) 足りない小技練習 国際大会で使えず

U-18ワールドカップでカナダを破って3位になり、試合後にあいさつする日本の小枝監督(左)と清宮(中央)ら=カナダ・サンダーベイで2017年9月10日、安田光高撮影

 高校日本代表の小枝守・前監督(66)の一言が今も耳に残る。「(高校球児が)野球でなく、ベースボールをやり始めている」。高校野球が犠打を使わなくなりつつあるという意味だ。

 小枝監督は昨年、清宮幸太郎(早稲田実、現日本ハム)や中村奨成(広陵、現広島)ら豪華メンバーを率いてU-18(18歳以下)ワールドカップ(カナダ)に挑んだ。国際大会のため、バットは普段使う金属から木製になる。木製は芯に当たらないと飛ばないが、それに選手らが苦戦するのは想定内だった。

 想定外は得点力を上げる策として、サインを出した時だ。選手は小技をこなせるタイプも選んだつもりだったが、試合でバントが決まらない場面もあった。その一因は、各選手がそもそも所属チームでバッティングに時間を費やし、小技の練習が足りていないことだという。

 プロのワールド・ベースボール・クラシック(WBC)も含め、日本が国際大会で勝つには「スモールベースボール」が重要と度々強調される。一方、最近の甲子園は金属バットによる打力を生かした強攻策が目立つが、国際大会で使う戦術とのギャップは大きい。甲子園でのトレンドが、世界で「この1点」を取れない一因になるのなら、皮肉な話だ。【新井隆一】

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