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新たなる勢力図

センバツ90/1 乙訓(京都) 富島(宮崎) 分担指導で公立躍進

二人三脚での指導体制で春夏通じて初の甲子園出場を決めた乙訓の染田さん(右)と市川監督

 <第90回記念選抜高校野球>

     今春の第90回記念選抜大会は初出場校が10校とフレッシュな顔ぶれとなった。躍進する公立校や、常連校の壁を打ち破った新興私学など、「新顔」が歴史ある大会に新たな風を吹き込みそうだ。初出場校を中心に、高校野球の新たな勢力図を追う。

     投手と野手で担当コーチを置くなど充実した分業体制を誇る私学は少なくない。一方、公立では監督が一人で指導せざるを得ないことは多い。そんななか、乙訓(おとくに、京都)と富島(宮崎)は、公立校ながら二人三脚の指導体制を確立し、センバツ初出場にこぎつけた。

     かつては宮崎大会の初戦突破も難しかった富島だが、宮崎商を39年ぶりに甲子園に導いた実績のある浜田監督が2013年に就任。翌年には中川清治コーチ(48)が外部指導者として加わった。精神面や生活面の指導を含めた統括を浜田監督、データ分析などの技術指導は中川コーチと役割分担し、「このスタイルが合って化学反応のように変わった」と浜田監督。それまでは私学に進んでいたような有望選手も集まるようになり、仕事の傍ら練習に駆け付ける中川コーチは「どちらが欠けてもダメ」と言う。

     乙訓は、プロ野球横浜(現DeNA)元投手の染田賢作さん(35)と市川監督が15年4月、教諭として同時に赴任し、野球部顧問となった。市川監督も鳥羽(京都)の主将として00年に春夏連続で甲子園出場している。

     同校は特色ある学校づくりの一環として10年に京都府立高では初となるスポーツ健康科学科を開設。両翼102メートルのグラウンドや6カ所同時に打撃練習ができる室内練習場を備える。野球部は陸上などとともに強化部に指定されている。

     主に投手陣を教える染田さんは入学するとまず最初にチェンジアップかフォークを習得させる。「スライダーやカーブに比べ、直球と同じ腕の振りでタイミングを外されると打者は対応が難しい」と染田さん。チェンジアップを磨いてプロ入りした自負もある。フォークを武器の一つとする左腕・富山は「甲子園常連チームのユニホームを見ても気持ちで負けなくなった」と自信をみせる。

     環境面の充実と、精神面に厳しい市川監督と染田さんの技術指導との相乗効果で、初の聖地での飛躍を目指す。【浅妻博之】=つづく

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