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アンビシャス日大山形!

センバツへの糧 選手のエネルギー源「下宿メシ」 おなかと心支える 「山形のお母さん」慕い /山形

タコライスが一番人気。メニュー全体で、栄養バランスも考えられている=山形市で

 <第90回記念選抜高校野球>

     春の選抜大会に36年ぶりに出場する日大山形野球部を影で支えてきたのが、山形市内にある共同下宿だ。実家を離れた各高校の運動選手たちを受け入れ、10年余り。ぬくもりがこもった「下宿メシ」を提供し、さまざまな県の強豪チームをベストコンディションで送りだしてきた。

     厨房(ちゅうぼう)の入り口から、坊主頭が次々と現れた。目当ては大きな冷蔵庫に張り出された週間献立表。月曜・ホイコーロー、火曜・カツ丼、水曜・オムライス………。うなずいたり、笑顔を浮かべたり。元気よく、玄関を飛び出していく。

     毎朝恒例の風景という。山形工柔道部と山形南バレー部が提唱し、2005年に完成した。市内の不動産会社「ヒラク産業」(村岡義啓社長)が運営。市内各校の運動部員を中心に生活しており、日大山形野球部からは選手15人が受け入れられている。

     最も人気のメニューはタコライスだそう。大皿(直径20センチ、高さ5センチ)によそる米飯はなんと高さ14センチほど。豚ひき肉に玉ねぎ、チーズ、レタス、トマトが入った具を盛り付ければ出来上がりだ。

     野菜たっぷりのキムチスープ、カボチャの煮付けなどの添え物で、バランスも忘れない。「栄養価の高さだけではありません。体が疲れていても短時間で食べられるよう、工夫しています」(厨房担当の宇野小春さん)。

     親元を離れた球児たちは「山形のお母さん」と宇野さんを慕ってきた。夏の盛りにはバーベキュー、冬のクリスマスにはケーキがメニューに加わる。誕生日を迎えた選手は好みのメニューをリクエストすることができ、全員でお祝いすることも恒例のイベントだ。

     荒木準也監督の指導の方針の一つは「身長マイナス100」キロの体重を目標とすること。そうした体力維持だけでなく、下宿は選手たちの心の憩いの場となっている。【的野暁】

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