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タイブレークの時代

センバツ90/中 練習や戦略、監督模索

バントゲームでスクイズを試みるおかやま山陽の選手

 <第90回記念選抜高校野球>

     今センバツから甲子園でも導入されるタイブレークへの対策は指導者によってさまざまだ。

     毎日新聞が出場36校の監督に行ったアンケートでは、タイブレークを想定した練習や対策を行うと答えたのは21人。初出場のおかやま山陽の堤尚彦監督(46)はバントの重要性が高まるとみて、以前から練習に取り入れていたバントゲームをその対策と考える。走者を進める手段はバントと盗塁のみでスクイズ成功で2点、防げば守備側に2点入るなどユニークな方法で無死一、二塁の攻め方、守り方を磨く。堤監督は「攻撃より守備が重要になる」と話す。

     花巻東(岩手)の佐々木洋監督(42)も守備が鍵を握ると考える。守るのが難しい0点または1点リードの守備を想定し、投手の配球を含めて送りバントを防ぐ守りや併殺シフトなど細かく練習。「選手に『一、二塁を極めよう』と伝えている。意識することで守備力が向上できる」と佐々木監督は期待する。

     練習ではなく、選手選考で対応するチームもある。甲子園通算49勝を誇る明徳義塾(高知)の馬淵史郎監督(62)は「左右の代打2人と代走2人をベンチ入りメンバーに入れた」と明かす。一、二塁での送りバントは三塁側へ転がすのが定石で、右打者よりも決めやすい左のバント要員を置く。花巻東もバントのうまい左打者をベンチ入りさせた。

     馬淵監督は延長十二回の終わり方も意識するという。十二回2死一塁で打者が6、7番であれば、「アウト覚悟で盗塁させるかもしれない。成功すれば、もうけもの」。失敗しても十三回からのタイブレークが下位打線から始まるのを避けられるという狙いだ。春季地区大会などで行われたタイブレークは打順が選択できたが、今季から前の回からの継続打順。それに対応した戦略も生まれそうだ。

     タイブレークは点を取りやすくする制度。だが、どう点を与えないかを考える指導者も少なくない。点を取るためのアプローチもそれぞれで、監督の手腕も問われるだろう。野球の奥深さを知る機会になりそうだ。【安田光高】

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