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センバツ90 経験、人生の財産に スカイマーク会長 佐山展生さん(64)

スカイマーク会長の佐山展生さん=東京都千代田区で、畠山哲郎撮影

 <第90回記念選抜高校野球>

     高校時代は、京都市の洛星高校で野球漬けの日々でした。進学校でしたが、野球部の練習は厳しかった。主将で遊撃手。朝7時からと日暮れまでの練習を続け、休みはほとんどありませんでしたが、体力や気力が身につき、勝負の厳しさもたたき込まれました。ビジネスも結果が求められる世界。私が今日、何とかやっていけているのは、野球をやっていたお陰だと思います。

     最も印象深かったのは、高校3年の夏の京都大会3回戦の大谷戦です。当時の優勝候補で、圧倒的に力の差がありましたが、全員が最後の試合だと無心で臨み、2-0で勝ちました。本当に集中していて勝っていると気づいたのは九回裏。最後は併殺で締めました。その後チームは敗退しましたが、この試合で人間の力の差はあるようだけれどもそれ以上に気持ちが大事だと学びました。この経験は財産になっています。

     私は2015年にスカイマーク会長となり、民事再生を申し立てた会社の立て直しを進めてきました。安全を第一に、遅延や欠航を最小限にして定時運航率日本一を目指し、17年度上半期でその目標を達成しました。全員一丸となり、本気で取り組んだ結果です。長い歴史と蓄積のある全日空や日本航空に勝てたのも、まさに大谷戦のようです。あの経験がなければ、こんな大それたことは言っていなかったと思います。

     センバツは、未成熟のチームを見る面白さがありますよね。21世紀枠という制度もいい。高校球児でプロの選手になるのは一部で、大半が企業に就職するなどします。そういう人が甲子園を経験するのはその後の人生に生きてくる。単に野球の技術が高いだけでなく、勉強と両立できる高校を選ぶ制度があるのは素晴らしい。

     高校時代に何かに集中し、最後までやり切ることで、得られるものは大きいと思います。高校野球は高校生しかできない。勉強との両立も心がけるとともに、球児には今しかできないことに集中してほしいですね。【聞き手・畠山哲郎】=随時掲載


     ■人物略歴

    さやま・のぶお

     京都市出身。1976年京都大卒。帝人、三井銀行を経て98年、投資会社「ユニゾン・キャピタル」設立。2007年、投資会社「インテグラル」を設立し08年から代表取締役。15年からスカイマーク会長。

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