メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

第90回選抜高校野球

大阪桐蔭3-2三重 大阪桐蔭、十二回4番の仕事

【三重-大阪桐蔭】十二回裏大阪桐蔭2死一塁、藤原がサヨナラ左中間適時二塁打を放つ=阪神甲子園球場で2018年4月3日、渡部直樹撮影

 <2018 第90回記念センバツ高校野球>

    準決勝(3日・阪神甲子園球場)

     ▽午後2時26分開始(観衆3万6000人)

    三重(三重)

      002000000000=2

      000001001001=3

    大阪桐蔭(大阪)

     (延長十二回)


     大阪桐蔭が終盤に粘って延長十二回サヨナラ勝ち。1点を追う九回1死一、二塁、小泉の右前適時打で同点。延長十二回2死一塁から藤原が左中間適時二塁打を放った。五回から登板した2番手・根尾は切れのある直球やスライダーで、8回を被安打4で無失点。三重は三回に梶田、浦口の連続適時打で2点を先行したが、六回以降は二塁を踏めず。九回無死一塁でも投前バントが併殺打になるなど、粘投の定本を援護できなかった。

     ■白球を追って

    迷いにサヨナラ、振り抜いた

     ワンバウンドで左中間フェンスに当たった打球ははね返らずに、そこにとどまった。延長十二回2死一塁、大阪桐蔭・藤原の適時二塁打で、一塁から青地が生還。甲子園初のタイブレーク制度が適用される延長十三回に入る直前に決着をつけ、藤原は「やっと4番の役割ができた」と笑った。

     右膝痛を抱えて俊足を生かせないため、今大会は本来の1番から打順変更。しかし、三重の先発右腕・定本のフォークに空振り三振を喫するなど、5打席目までタイミングが合わずに無安打だった。西谷監督から「考え過ぎなので、振っていけ」とアドバイスされ、迷いは消えた。6打席目は直球に絞ってフルスイングを意識すると、低めにきた初球の直球を逆方向に運んだ。

     チームは今大会4試合目で初めて先行を許したが、リードされる展開も想定して練習を積んでいた。1点を追う九回無死一塁、山田の送りバントが捕邪飛に終わっても「失敗した後に仕掛けるように言ってきた」と西谷監督。続く石川、小泉の連打で追いついたが、いずれも走者も盗塁を狙ってのランエンドヒット。追い込まれても攻めの姿勢を貫いた。

     1991年夏に初めて決勝に進出してから、過去春夏6回の甲子園決勝で敗れたことはない。藤原は「日本一に向けて一丸となって戦いたい」と言葉に力を込める。決勝不敗神話を継続させ、史上3校目の春連覇を奪いにいく。【藤田健志】

    8回9K、連覇見えた

    【三重-大阪桐蔭】大阪桐蔭2番手の根尾=阪神甲子園球場で2018年4月3日、森園道子撮影

     ○…五回から救援した大阪桐蔭の2番手・根尾が8回を無失点、9奪三振の快投を見せた。「守備から流れを呼び込む」と最速147キロの直球を軸に三振を狙った。九回は先頭打者に左前打を許したが、次打者の投前バントを素早く処理して併殺に仕留めた。バットでも2安打1四球と活躍。今大会初めて先取点を許す展開にも「焦りはなかった。後半の強さを証明したこの試合の価値は大きい」と2連覇に向けて自信を深めた。

     ■春きらめく

    王者追い詰めた163球 定本拓真投手=三重・3年

    【三重-大阪桐蔭】三重先発の定本拓真投手=阪神甲子園球場で2018年4月3日、猪飼健史撮影

     全身全霊で投げた163球だった。大阪桐蔭打線を伸びのある直球と緩急をつけたフォークで苦しめ、前回王者をあと一歩まで追い詰めた。

     六回に浴びた山田のソロによる1失点に抑え、1点リードで迎えた九回。投球フォームに違和感を覚えた。左腕を前に出す時、抑えが利かずに左肩が上がってしまう。制球がままならなくなり、先頭打者に四球を与えるなどで1死一、二塁のピンチを招き、小泉に外寄りの甘い直球を右前に運ばれた。だが、ここで「もう点は許さない」と奮い立ち、直球中心の組み立てで後続を断ち、延長戦に持ち込んだ。

     昨秋は体の成長にフォームの修正が追いつかず、防御率5・51。冬場に左足を踏み出す幅を狭め、体幹のぶれを減らして制球を安定させた。投球に角度もついて球威も取り戻し、今大会初戦を完封で飾った。初体験の延長十二回で力尽き、「まだまだ力不足」と認める一方で「ベストは尽くせた」と満足感も。強豪相手の好投で、確かな自信も得た。【田中将隆】

    先制点に胸張る

    【三重-大阪桐蔭】三回表三重1死二塁、梶田が左前適時打を放つ=阪神甲子園球場で2018年4月3日

     ○…三重の先制点をたたき出したのは1番・梶田。三回1死二塁、フルカウントから「ボール球はない。外の真っすぐに絞っていた」と外角直球を流し打ち、三遊間を破った。続く浦口の右中間適時三塁打で、50メートル5秒台の俊足を生かして一塁から生還。この日はチーム唯一の2安打を放ち、今大会4試合で計8安打。49年ぶりの決勝進出を逃したものの「チャンスに一本が出るなど、チームの成長を感じた。自分の役割も果たせた」と胸を張った。

    関連記事

    あわせて読みたい

    毎日新聞のアカウント

    4月4日の試合


    話題の記事

    関連サイト