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高校野球・新世紀

第6部 制限される現場/2(取材後記)地域に根ざしたチームへ取り組み

文京の選手に教えてもらう小学生=東京都豊島区の文京高グラウンドで2016年1月31日午後3時44分、保護者提供

 防砂ネット設置や定期的に水をまくなどの土煙対策を取る都立の文京(豊島区)では、意外な取り組みが地域の好評を得ている。一昨年から年1回行う野球教室。冬場に地元の小学5、6年生を招き、野球部員が教える。

 住民の苦情対策とは一見関連がなさそうだが、野球教室に参加する少年野球チームの指導者は学校近くの住民。野球教室について就任4年目の梨本浩司監督(54)は「地域住民への理解につながっている」と見る。

 前々任校の城東(江東区)ではグラウンドに野球部の活動予定の張り紙をし、住民が見物しやすい環境作りをした。「下町の気質があるのかもしれないが、近所のおじいさん、おばあさんがよく見に来ていた」。2001年に夏の甲子園に出場した際には約3000人がアルプス席を埋め、城東はまさに「おらが町のチーム」だった。

 城東時代には騒音や土煙などの苦情はほぼなかったといい、「文京でも地域に認められ、応援してもらえるような存在になりたい」と誓う。寛容さが失われつつある現代社会だけに、地域に根ざしたチームという高校野球のあるべき姿が今まで以上に求められている。【安田光高】

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