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都市対抗野球

負けても何くそ…あの香田監督ドーム初采配

【福岡市(西部ガス)-君津市(新日鉄住金かずさマジック)】生還した選手を出迎える香田誉士史監督(右)=東京ドームで2018年7月16日、徳野仁子撮影

 ○新日鉄住金かずさマジック(君津市) 6-4 西部ガス(福岡市)●

     第89回都市対抗野球大会第4日の16日に登場した西部(さいぶ)ガス(福岡市)。駒大苫小牧高(北海道)で夏の甲子園連覇を果たした香田誉士史(よしふみ)監督(47)が、社会人野球の聖地・東京ドームで初采配を振った。4度目の出場となったチームの初勝利はかなわなかったが「悔しいという思いが勝たせてくれる」と前を向いた。【清水晃平、佐野格】

     3点差で迎えた九回裏。西部ガスは1点を加えて粘ったが4-6で敗れた。香田監督は表情を変えずに整列に加わり、頭を下げた。

     駒大苫小牧高の監督に就任したのは1995年。固めた雪の上でのノックでチームを鍛え上げた。2004年夏に春夏通じて初めて北海道に優勝をもたらし、05年に史上6校目の夏連覇。06年も田中将大投手(ヤンキース)を擁して準優勝し、名将として高校球史に名を刻んだ。

     しかし、当時の部長による暴行問題など度重なる不祥事への対応やプレッシャーで体調を崩し、07年に監督を退任する。鶴見大(横浜市)に移ってコーチをしていた11年、知人から「社会人野球をやりに福岡へ行かないか」と誘われた。

     都市対抗は学生の頃から観戦し、アマチュア最高峰の試合に刺激を受けてきた。12年の創部に合わせて西部ガスのコーチになり、昨秋に監督に就任した。

     「社会人選手の経験もない自分にできるのか」と不安もあった。「勝つのも仕事という中での勝負」。高校野球とは違う厳しさも感じている。それでも選手同士が議論できる雰囲気を作り、就任1年目から都市対抗出場を勝ち取った。

     駒大苫小牧高の監督時代、弱いと思われていた地方チームで関東や関西の強豪を倒すのが喜びだった。「今までも負けて『何くそ』とやってきた」。試合後、目を赤くした香田監督は、再び全国を驚かせると誓った。

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