メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

【お知らせ】現在システム障害のため一部の機能・サービスがご利用になれません
甲子園で校歌を

藤蔭28年ぶり夏の挑戦/上 打球の進化 スイング改善&パワーアップ /大分

 「大会の反省をして考えながら打て。低いヒットになるような打球だ」。原秀登監督から指示が飛ぶ。夏の甲子園出場を決めた2日後の27日。藤蔭の選手たちは、バッティングマシンから出されるボールをとらえようと、鋭いスイングを繰り返した。「集中!」。熊懐(くまだき)郁祐主将(3年)を中心に選手たちから自然と気合の言葉が出る。甲子園に出発する直前まで、打撃練習の手を緩めるつもりはない。

     この1年で「守備重視」が「打」のチームに生まれ変わった。きっかけは昨秋の県選手権支部予選。相手はくしくも今大会決勝と同じ柳ケ浦だった。上間永遠投手(当時2年)の直球をはじき返せない。凡打の山を築き1-2で惜敗。打力不足を痛感した。折しもエース候補が利き腕の右肘の違和感に苦しめられ、投手陣に暗雲が漂っていたときだ。「打って勝つしかない」。藤蔭の挑戦が始まった。

       ◇  ◇

     取り組んだのは2点。バットスイングの改善とウエートトレーニングだ。「1000本という数ではない。全力で振れ!」(監督)と質にこだわった。練習では、試合よりも約100グラム重い1キロのバットを使用。特にレギュラーは、3キロという重いバットでも自分のスイングができるようになった。フォームが安定しスイングスピードが向上すると、速球に対応しつつ球の見極めが正確になり、打ち損じが減っていった。

     「雨の日の練習」。ウエートトレーニングには、そんなイメージすらあったという。だが--。ベンチプレス、スクワットなどを週2回、徹底して実施することを厳守。効率的に筋力を付けるため、「追い込む」「休息」の間隔を管理し、体を鍛え上げた。昨年12月には寮にトレーニング施設を新設。ベンチが52キロから80キロに、スクワットが110キロから140キロにパワーアップした内田彪吾(ひょうご)選手(3年)をはじめ、選手たちは軒並み20キロ以上、増やしていった。

     パワーが付けば飛距離が伸びる。「内野を越せなかった速い直球を外野まで飛ばせるようになった」(内田選手)打線は、どこからも長打が狙えるまでに成長。より確実に、より遠くへ--「打球の進化」は悲願の甲子園勝利の原動力となる。

       ×  ×

     藤蔭が28年ぶり2回目の夏の甲子園出場を決めた。春も1回出場しているが、春夏通じて甲子園での勝利はない。歴史を作るため、強くなったチームの裏側を探った。

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 日産会長逮捕 ゴーン神話「数字の見栄え良くしただけ」
    2. 日産 ゴーン会長を解任へ 「会社資金を私的に流用」
    3. 日産会長逮捕 再建神話、地に落ち 社員に衝撃と動揺
    4. 暴行容疑 元レスラー長与千種さんの髪つかむ 男を逮捕
    5. 高校野球 練習試合で頭に死球、熊本西高の生徒が死亡

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです