メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

スコアブック

第100回全国高校野球 優勝旗、刻まれ続ける歴史

 今大会の前身の全国中等学校優勝野球大会は1915年に始まったが、それより先に始まった学生野球の大会がある。13年に第1回が開かれた「関西学生連合野球大会」。運動具店の美津濃商店(現ミズノ)の創業者・水野利八が企画した。

     豊中グラウンドで開かれた第1回には関西の旧制中学を中心に旧制中学OBによるクラブチームなど43チームが参加し、今大会に春夏通算100勝を達成した龍谷大平安(京都、当時平安中)も含まれる。第3回は第1回全国中等学校優勝野球大会の関西地区予選も兼ねた。24年まで開催された。

     その大会の優勝旗(横1・3メートル、縦1・28メートル)が26日まで、阪神甲子園球場の一角にある甲子園歴史館で展示されている。濃紺をベースに、金色のタカをあしらったデザイン。本来の旗の外側にクリーム色の絹地を付け足し、二重に縁取りしてあるのが特徴だ。

     ある時、美津濃商店の店員が後発大会の優勝旗に比べて見劣りすると考え、利八に大きな旗に作り直そうと進言した。だが、利八は「優勝旗はな、これまでの歴史があるんや。作り替えたら、これまでの選手にすまんやないか」と拒み、絹地を付け足したという。

     今大会では優勝旗が60年ぶりに新調されて3代目となるが、深紅の色や金色のハトの絵柄や「優勝」の文字デザインは初代と変わらない。金足農の佐々木大夢主将(3年)は「100回の思いが詰まった優勝旗をつかみたい」と意気込む。受け取る選手たちには、受け継がれた歴史の重みも感じてほしい。【石川裕士】

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 日産会長逮捕 ゴーン神話「数字の見栄え良くしただけ」
    2. ゴーン会長逮捕 日産社長「私的流用、断じて容認できない」 会見詳報(1)
    3. 日産 ゴーン会長を解任へ 「会社資金を私的に流用」
    4. 高校野球 練習試合で頭に死球、熊本西高の生徒が死亡
    5. 日産会長逮捕 再建神話、地に落ち 社員に衝撃と動揺

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです