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第100回全国高校野球

近江最高 甲子園振り返る 忘れられない夏を越え、全国制覇の夢は続く /滋賀

【近江-金足農】四回表近江2死二塁、住谷が右翼線に適時二塁打を放つ=阪神甲子園球場で2018年8月18日、平川義之撮影

 「第100回全国高校野球選手権記念大会」(日本高校野球連盟、朝日新聞社主催、毎日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)は16日間にわたる熱戦を終え、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で21日閉会した。夏の甲子園は2年ぶり13回目の出場となった近江は、優勝経験のある全国各地の強豪にも引けを取らない戦いぶりで3勝を挙げるなど、夢舞台で躍動。準優勝を果たした2001年以来、17年ぶりにベスト8まで勝ち上がり、聖地に記録も、記憶も刻み込んだ。100回大会の節目の年に飛躍した、近江の今大会を振り返る。【諸隈美紗稀、小西雄介】

     ■選手宣誓は中尾主将

     5日の開会式で選手宣誓を務めたのは、近江の中尾雄斗主将(3年)。スタンドを埋め尽くす約4万人の観客が見守る中、「多くの人々に笑顔と感動を与えられる、最も熱い本気の夏にすることを誓います」と堂々と宣誓を果たした。目を潤ませながら聞いた多賀章仁監督は「あれは3勝分の価値があった。その勢いを持って、初戦の智弁和歌山戦に入れた」と振り返った。

     ■強豪との連戦

     近江が勝利を収めた相手は全て、平成に入って甲子園での優勝経験のある強豪ばかりだった。特に、夏の優勝2回、今春のセンバツでも準優勝した智弁和歌山との1回戦は、大会屈指の強力打線を個性豊かな4投手の継投でかわした。打線も4番・北村恵吾選手(3年)が2本塁打、山田竜明選手(3年)も本塁打を放ち、近江の快進撃が始まった。

     ■「4本の矢」

     智弁和歌山戦に象徴されるように、近江の数々のピンチを救ったのは、4投手を駆使した継投策だった。2年生ながらエースの風格が漂う左腕の林優樹投手(2年)▽滋賀大会で急成長し、今大会で4試合中3試合に登板した右腕の佐合大輔投手(3年)▽智弁和歌山戦でも先発した右腕の松岡裕樹投手(3年)▽背番号「1」を背負う抑えの切り札、左腕の金城登耶投手(3年)。4投手がそれぞれの役割を果たし、近江の躍進を支えた。

     ■次代のエース

    【前橋育英-近江】力投する近江の林=阪神甲子園球場で2018年8月13日、山崎一輝撮影

     「4本の矢」で唯一の2年・林投手は4試合で計21回3分の2を投げ、防御率1・66と安定感が目立った。先発した常葉大菊川(静岡)戦は8回を11奪三振、3被安打と好投。「楽しんで投げられた」と振り返る。準々決勝の金足農(秋田)戦でサヨナラ負けのスクイズを決められ「頭が真っ白になったが、秋に向けて立て直していきたい」。今春のセンバツでサヨナラ打を打たれた金城投手は「自分も悔しい思いをしたから、林の気持ちはよく分かる。また甲子園に戻ってきてほしい」とエールを送った。

     ■不動の4番

     打率5割2分9厘、2本塁打、12打点と大活躍し、4番の役割を果たした北村選手。滋賀大会を合わせると9試合連続打点を記録。智弁和歌山戦は試合を決定づける2本塁打、常葉大菊川戦は4打席連続適時打で6打点と大暴れした。金足農との準々決勝は「相手の配球を読み切れなかった」と悔やんだが「最高の甲子園だった。自分の中でやりきった」と胸を張った。

     ■驚異の高打率

     4試合で打率7割6分9厘と、驚異の高打率を記録した住谷湧也選手(2年)。守備面でも、智弁和歌山戦の九回1死満塁から見せたスライディングキャッチや金足農戦でのダイビングキャッチなど、好プレーを連発した。「甲子園は4試合とも楽しめたし、自分のプレーができた。来年は先輩ができなかった全国制覇をしたい」と更なる高みを目指す。

     ■扇の「要」

    【常葉大菊川-近江】七回表常葉大菊川1死一、三塁、榛村の投前ゴロで、一塁へ送球する間に三塁走者・根来が本塁を突くもタッチアウト(捕手・有馬)=阪神甲子園球場で2018年8月17日、津村豊和撮影

     近江の扇の「要」としてチームを支え続けたのが有馬諒捕手(2年)。タイプの異なる4投手を1年秋からリード。けん制や、盗塁を刺して相手の機動力を封じ、試合の流れを何度も引き戻した。金足農戦は目の前でサヨナラのスクイズを決められ、グラウンドに突っ伏してしばらく立てなかったが「今後は相手に流れが行きかける場面を断ち切れるようにしたい。甲子園に戻って全国制覇を果たしたい」と力強く語った。

    知事「今後楽しみ」

     三日月大造知事は21日の記者会見で、夏の甲子園準々決勝で惜敗した近江について「素晴らしい躍動をしてくれた」と健闘をたたえ、「大変、応援しがいのあるチーム。『1人の100歩より、100人の1歩』を体現してくれた。今後の活躍を楽しみにしたい」と述べた。同校に20日電話し、松村良樹校長や多賀章仁監督に「多くの感動を与えてくれた」と称賛の気持ちを伝えたという。【成松秋穂】


    今大会の記録

     ▽1回戦

    近江 7-3 智弁和歌山

     ▽2回戦

    近江 4-3 前橋育英

           (群馬)

     ▽3回戦

    近江 9-4 常葉大菊川

           (静岡)

     ▽準々決勝

    金足農  3-2 近江

    (秋田)

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