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高校野球

続く金足農フィーバー 「野球憲章」に配慮も

金足農の選手を一目見ようと集まった市民ら。マイクの前に立つのは渡辺勉校長=秋田市役所で2018年8月30日午後2時2分、高野裕士撮影

 夏の甲子園で秋田県勢として103年ぶりの準優勝を果たし、県民を熱狂させた金足農。ナインの凱旋(がいせん)から10日以上過ぎたが、街中には活躍をたたえる看板があちこちに掲示されるなど、フィーバーは収まっていない。祝賀行事の動きもあるが、日本学生野球憲章は野球部の商業的利用を禁じているため、関係者は慎重に対応している。【川口峻、高野裕士】

     「一時は来校者が後を絶たない状態でしたが、ようやく落ち着いてきました」

     8月31日、同校の渡辺勉校長はそう語った。

     学校内外で写真撮影をする人などが目立ったため、職員が見回りをしていた。職員が不在となる週末は、警備員を配置した。

     ナインへのファンレターも相次いだ。菅原天空(たく)内野手(3年)は「道で『おめでとう』と声をかけられます」。

     また10月には毎年恒例の「金農祭」が予定されている。生徒が栽培した農作物を地元住民らに販売しているが、渡辺校長は「今年は多くの生徒が応援で甲子園に行ったため畑の手入れができず、雑草が伸び放題。野菜の出来がよくないかもしれない」と打ち明けた。

     来場者は例年2000人程度だが、今年は増加が見込まれる。渡辺校長は「事前に整理券を配るなど、混雑緩和の対応を考えなければ。そうしないと安全が保たれません」と話す。

     公的なところでは、県民栄誉章、秋田ふるさと市民賞、農林水産相の感謝状……などと祝賀行事が続く。県民栄誉章の授与式について、佐竹敬久知事は3日の記者会見で「県民から『ある程度オープンな場でやってほしい』という要望があるので、高野連と相談しあまり華美なものにせず可能な限り応じたい」と慎重姿勢をみせた。

     この背景にあるのが、日本学生野球憲章だ。「学生野球は教育の一環」と位置付け、「学生野球に対する寄付または援助は加盟校、野球部、部員(中略)を政治的あるいは商業的に利用するものであってはならない」と明記。寄付はよいが、企業や団体名のアピールにつながるイベントなどはNGとなる。

     県秋田うまいもの販売課は都内のアンテナショップなどで「応援感謝フェア」を企画。だが憲章に触れる恐れがあると判明。考慮の末、当初ポスターに入れていた校名を省くという“苦肉の策”を講じて開催した。同課の担当者は「純粋に感謝の気持ちだったのですが……」と話した。

     また、賛助金の贈呈式の予定を各報道機関に広報したが、憲章に抵触する可能性があるとして、お披露目を中止する団体もあった。

     今後も高校日本代表の吉田輝星投手(3年)の遠征試合や、福井国体(29日開幕)が控えている。話題はしばらく続きそうだ。

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