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候補校紹介/2 古川(東北・宮城) 勉強机で培う精神力

古川の選手ミーティングでは練習の目的意識を統一する=宮城県大崎市で2018年12月17日、真下信幸撮影

 <第91回選抜高校野球大会>

     各練習メニューの前後に必ず選手だけでミーティングを行う。「キャッチボール相手の改善点を指摘し合おう」「今のボール回しは本気だったか」--。時には厳しい言葉も飛ぶ。捕手の高橋寛太主将(2年)は「漫然と練習しても意味がない。目的意識を統一して短い時間を無駄にしないようにしている」とその意図を説明する。

     古川市と6町が2006年に合併して誕生した宮城県北部の大崎市にある進学校だ。平日の練習は約2時間と限られているため、工夫を凝らす。例えば選手24人全員が参加するボール回しでは、球を受けない選手も投げる動作をしてイメージを養う。守備練習ではシートノックをほぼ行わず、ポジションごとに分かれて手投げの球をさばいて捕球や送球姿勢を確認する。

     野球部OBで英語教諭の茂泉(もいずみ)公己監督(44)は「ノックやフリー打撃は待ち時間が多く、効率が悪い。みんなが動き、ボールを触る機会の多い練習を意識している。時間がない分、密度にこだわらなければ」と強調する。

     昨秋の県大会は準々決勝で強豪・東北を1点差で破ると、勢いに乗って準優勝。57年ぶりに出場した東北大会でも2試合続けて接戦を制して4強入りを果たした。

     文武両道を実践している。理系クラスで成績上位のエース千坂優斗(2年)は「授業では集中力を磨ける。家で机に向かうことは自分との戦いで、精神力も鍛えられる。練習以外の22時間をいかに野球と結びつけるかが大切」と話す。勉強もトレーニングの一環と位置づけている。

     1897(明治30)年創立の伝統校でもある。古川市野球協会が1957年に発行した「古川野球史」によると、郷土出身で「大正デモクラシー」の旗手・吉野作造が創立当初、地域に野球を持ち込んだとされる。甲子園に最も近づいたのが東北大会(宮城・福島)決勝で磐城に敗れた71年夏。初の大舞台を目指して選手たちは地道な練習に励んでいる。【真下信幸】=つづく

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