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第94回センバツ高校野球

第94回選抜高校野球大会(2022年)の特集サイトです。

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習志野 春夏通算12回目の甲子園 「雑草魂」で泥臭い野球を

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センバツ出場が決まり、声を上げて喜ぶ習志野の選手たち=千葉県習志野市で2019年1月25日午後3時49分、小川昌宏撮影 拡大
センバツ出場が決まり、声を上げて喜ぶ習志野の選手たち=千葉県習志野市で2019年1月25日午後3時49分、小川昌宏撮影

 第91回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)の出場校を決める選考委員会が25日、大阪市北区の毎日新聞大阪本社で開かれ、千葉県内からは習志野(習志野市、小西薫校長)の出場が決まった。2009年以来10年ぶり4回目、春夏通算では12回目の甲子園。夏に2度の優勝を果たした伝統校が躍進を目指す。センバツは3月23日に開幕し、32校が熱戦を繰り広げる。

 1967年、75年の夏に全国の頂点に上り詰めた名門校だが、近年は甲子園出場を目前に敗退が続いていた。2017年夏、千葉大会の決勝で敗れ、現チームの中心となる2年生はスタンドから敗戦に崩れ落ちる先輩の姿を目の当たりにした。同年秋は、関東大会出場をあと一歩で逃す。昨年夏の千葉大会も準決勝で涙をのんだ。

 「甲子園に行ってくれ」。引退する先輩たちから託されてきた言葉が、選手たちの両肩にのしかかった。根本翔吾主将(2年)は「先輩たちの悔しさが伝わった。習志野の歴史に恥じない活躍をしよう」と強く決意した。スタンドに掲げられた旗には「雑草魂」の文字が揺れる。私立のように各地から優れた選手は集まらない。投打の力で劣っても、ミスせず、小技や足などの全てを使い、泥臭い野球を目指した。

 関東大会1回戦は桐生第一(群馬2位)との延長十四回の接戦を制した。東海大甲府(山梨1位)との準々決勝は8―4で快勝し、4強に進出した。小林徹監督も「ここまでやれるとは想定外だった」と選手を称賛した。

 選手たちは「雑草の如(ごと)く逞(たくま)しく」、優勝した75年夏の甲子園のような躍進に向け、意気込んでいる。【秋丸生帆】

夏制覇の歴史持つ名門

 1957年、県内2番目の市立高校として創立した。習志野市の初代市長、故白鳥義三郎氏が「次代を担う人材の育成」を掲げ、開校に尽力した。普通科、商業科に957人の生徒が在籍。卒業生は2万1000人以上に及び、幅広い分野で活躍している。

 建学の精神は「習志野の王冠たれ」「雑草の如く逞しく」「文武両道」。全国制覇の野球部やサッカー部に加え、全国コンクールで金賞常連の吹奏楽部など高いレベルで活躍する部活動が多数ある。

 ボクシングのアジアユース選手権バンタム級王者の堤駿斗選手や、2015年の体操世界選手権の男子団体総合で37年ぶりの優勝に貢献した萱和磨選手らが卒業生。

全31試合を動画中継

 公式サイト「センバツLIVE!」では、全31試合を無料でライブ中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/)。また、「スポーツナビ」(https://sports.yahoo.co.jp)でも展開します。

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