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春はばたく

第91回センバツ注目校/5 啓新(福井) 全部員平等の一体感

タイヤの上に足を乗せて打撃練習をする啓新の選手たち=山田尚弘撮影

 <第91回選抜高校野球>

     部員41人全員が室内練習場にいた。投手陣は投げ込み、野手陣はティー打撃。先月末、福井市にある啓新の練習光景は何の変哲もないが、全員が同じ練習をするのは植松照智監督(39)が昨年4月に就任してからだ。以前は主力と補欠が別々に練習していた。

     もとは女子校だった同校は開校50周年の2012年に野球部を創部。東海大甲府(山梨)を率いて甲子園に春夏計11回出場の大八木治さん(65)を監督に招き、同年秋季県大会で早くも4強に入った。夏の福井大会でも14、15年に連続4強入りしたが、甲子園にはなかなか届かなかった。

     植松監督は大八木さんの相洋(神奈川)監督時代の教え子で、請われて13年から部長。大八木さんの後任に就くと、現状の殻を破るために「何かを変えなければ」と感じた。目を付けたのは補欠部員。「下が伸びないと、上もうまくならない」。全員に同じ練習をさせる一方、全体練習を短くして各自が課題克服に取り組む自主練習を増やした。

     昨秋の北信越大会前には「指導者の好みを反映せず、選手同士で平等に競争させるため」に、出場選手選びや戦術などを選手たちに任せる紅白戦を連日実施。そうした中で県大会ではメンバー外だった外野手の鈴木聖矢(2年)がベンチ入りし、準優勝した北信越大会では代打で3打数1安打1打点をマークした。「みんなと同じ練習をすることで自信を持てた」と振り返る。主将で捕手の穴水芳喜(同)は「全員が平等に練習をしているから、ベンチ外でも不満が少ない。個々の能力は低いが、一体感は強い」と胸を張る。

     創部7年目の初出場。植松監督は「まず初戦を勝ちたい。そうすれば勢いに乗れる」と意気込む。全員が束になり、旋風を巻き起こすつもりだ。【石川裕士】=つづく

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